導師導古典を学びたいすべての人に

言志四録 / 言志録 第百六十一条 胸臆虚明

胸臆虛明。神光四發。

新字:胸臆虚明。神光四発。

書き下し

胸臆虚明なれば、神光四もに発す。

現代語訳

胸の内がむなしく澄み明らかであれば、精神の光が四方に放たれる。

解説

八字で、澄んだ心の輝きを描いた一条です。「虚明」とは、心に先入観やわだかまりがなく、からりと空いていながら明るく照らす状態のこと。前の条で、敬を物のように胸中に置けば聡明を塞ぐと戒めたのを受け、胸の内が空で澄んでいれば、精神の光はおのずと四方に放たれると言います。心に何も詰め込まないことが、かえって最もよく物を照らす条件になるという逆説です。一斎は朱子学を奉じつつ陽明学にも心を寄せ、心の本来の明るさを重んじました。思い込みや心配ごとで頭がいっぱいのときほど、周りが見えなくなることを思い出させる一条です。

この章句が説くこと

虚明心術精神敬

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る