導師導古典を学びたいすべての人に

言志四録 / 言志録 第百五十七条 敬すれば心精明

敬則心精明。

書き下し

敬すれば則ち心精明なり。

現代語訳

敬を保てば、心は精しく澄んで明らかになる。

解説

わずか五字で、敬の効用を言い切った一条です。前の条で「一箇の敬、許多の聡明を生ず」と述べたことを、さらに短く凝縮しています。「精明」とは、心が細かいところまで行き届き、しかも曇りなく澄んでいる状態のことです。敬、すなわち心を一つに集めて慎む工夫をすれば、雑念が去り、心は鏡のように物事をはっきり映し出します。一斎にとって敬は、身を縛る堅苦しい規範ではなく、心の働きをいちばん鋭くする状態でした。このあと「死敬」を戒める条が続くのもそのためです。考えがまとまらないときや判断に迷うとき、まず心を静かに整えることの意味を思い出させてくれます。

この章句が説くこと

敬精明心術集中

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る