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易経 / 小過卦

飛鳥以凶,不可如何也。 不及其君,臣不可過也。 從或戕之,凶如何也。 弗過遇之,位不當也。往厲必戒,終不可長也。 密云不雨,已上也。 弗遇過之,已亢也。

新字:飛鳥以凶,不可如何也。 不及其君,臣不可過也。 従或戕之,凶如何也。 弗過遇之,位不当也。往厲必戒,終不可長也。 密云不雨,已上也。 弗遇過之,已亢也。

書き下し

飛鳥以て凶とは、如何ともすべからざるなり。其の君に及ばずとは、臣は過ぐべからざるなり。従へば或いは之を戕ふとは、凶如何せん。過ぎずして之に遇ふとは、位当らざればなり。往けば厲ふし必ず戒めよとは、終に長かるべからざるなり。密云雨ふらずとは、已(すで)に上ればなり。遇はずして之を過ぐとは、已に亢(たか)ぶればなり。

現代語訳

飛ぶ鳥が高く飛び上がろうとして凶とは、どうしようもないのである。主君にまでは及ばないとは、臣下は主君を越えてはならないのである。そのまま従えば害されるかもしれないとは、凶をどうすることができようか。行き過ぎずに出会うとは、位がふさわしくないからである。進めば危うく必ず戒めよとは、最後まで長くは続けられないのである。厚い雲が垂れこめても雨が降らないとは、すでに上がりすぎているからである。出会わずに行き過ぎるとは、すでに高ぶりすぎているからである。

解説

小過の爻辞に象伝が理由を添えた部分です。六二の主君に及ばず臣下に会うのは「臣は過ぐべからざるなり」、臣は主君を越えてはならないからだと説きます。九四の、進めば危うく必ず戒めよとは「終に長かるべからざるなり」、その勢いは長続きしないということです。六五の雨を降らさぬ雲は「已に上ればなり」、上六の網にかかる鳥は「已に亢ぶればなり」と、どちらも高く上りすぎた姿だと結びます。小さな行き過ぎが許される時でも、高ぶりは見逃されません。自分の分を越えて出過ぎていないか確かめたいところです。

この章句が説くこと

分限高ぶり謙虚行き過ぎ

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