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易経 / 明夷卦

君子于行,義不食也。 六二之吉,順以則也。 南狩之志,乃大得也。 入于左腹,獲心意也。 箕子之貞,明不可息也。 初登于天,照四國也。后入于地,失則也。

新字:君子于行,義不食也。 六二之吉,順以則也。 南狩之志,乃大得也。 入于左腹,獲心意也。 箕子之貞,明不可息也。 初登于天,照四国也。后入于地,失則也。

書き下し

君子于に行くとは、義として食はざるなり。六二の吉は、順にして則(のり)あるを以てなり。南狩の志は、乃ち大いに得るなり。左の腹に入るとは、心意を獲るなり。箕子の貞は、明息(や)むべからざるなり。初めは天に登るとは、四国を照らすなり。后には地に入るとは、則を失へばなり。

現代語訳

君子が去って行くとは、義として禄を食まないのである。六二が吉なのは、従順でありながら筋道を守るからである。南へ狩りに出る志とは、大いに得るところがあるということである。左の腹に入りこむとは、相手の心の内をつかむのである。箕子が正しさを守ったとは、明るさは消し去ることができないということである。初めは天に登るとは、四方の国を照らすことである。後には地に落ちるとは、守るべき法を失ったからである。

解説

明夷の爻辞に象伝が添えた理由づけです。初九の君子が三日食べないのは「義として食はざる」、道義に照らして受けるべきでない禄を受けないからだと説きます。六五の箕子については「明息むべからざるなり」、外では愚かに見せても内の明るさは消してはならないと言います。上六が初め天に登り後に地に入るのは、一度は四方を照らしながら「則を失へば」墜ちるのだとします。不遇な環境でも内の判断力と志を失わないこと、そして地位を得た者は筋を外したとたんに落ちることを、両面から教えています。

この章句が説くこと

信念忍耐道義内省

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