易経 / 豐卦
雖旬无咎,過旬災也。 有孚發若,信以發志也。 豐其沛,不可大事也。折其右肱,終不可用也。 豐其蔀,位不當也。日中見斗,幽不明也。遇其夷主,吉;行也。 六五之吉,有慶也。 豐其屋,天際翔也。窺其戶,闃其无人,自藏也。周易 第五十六卦 艮下離上 易經:旅:小亨,旅貞吉。 初六:旅瑣瑣,斯其所取災。 六二:旅即次,懷其資,得童僕貞。 九三:旅焚其次,喪其童僕,貞厲。 九四:旅于處,得其資斧,我心不快。 六五:射雉一矢亡,終以譽命。 上九:鳥焚其巢,旅人先笑后號咷。喪牛于易,凶。 彖曰:
新字:雖旬无咎,過旬災也。 有孚発若,信以発志也。 豊其沛,不可大事也。折其右肱,終不可用也。 豊其蔀,位不当也。日中見斗,幽不明也。遇其夷主,吉;行也。 六五之吉,有慶也。 豊其屋,天際翔也。窺其戸,闃其无人,自蔵也。周易 第五十六卦 艮下離上 易経:旅:小亨,旅貞吉。 初六:旅瑣瑣,斯其所取災。 六二:旅即次,懐其資,得童僕貞。 九三:旅焚其次,喪其童僕,貞厲。 九四:旅于処,得其資斧,我心不快。 六五:射雉一矢亡,終以誉命。 上九:鳥焚其巣,旅人先笑后号咷。喪牛于易,凶。 彖曰:
書き下し
旬しと雖も咎无しとは、旬を過ぐれば災あるなり。孚有りて発若たりとは、信以て志を発するなり。其の沛を豊いにすとは、大事に可ならざるなり。其の右の肱を折るとは、終に用ゐるべからざるなり。其の蔀を豊いにすとは、位当らざればなり。日中に斗を見るとは、幽にして明らかならざるなり。其の夷主に遇ふ、吉とは、行くなり。六五の吉は、慶び有るなり。其の屋を豊いにすとは、天際に翔るなり。其の戸を窺へば、闃として其れ人无しとは、自ら蔵(かく)るるなり。周易 第五十六卦。艮下離上。易経。旅は、小しく亨る、旅は貞にして吉。初六、旅して瑣瑣(ささ)たり、斯れ其の災を取る所なり。六二、旅して次(やど)に即き、其の資を懐(いだ)き、童僕の貞を得。九三、旅して其の次を焚(や)かれ、其の童僕を喪ふ、貞なれども厲ふし。九四、旅して処(を)り、其の資斧を得るも、我が心快からず。六五、雉を射て一矢亡(うしな)ふも、終に以て誉命あり。上九、鳥其の巣を焚かる、旅人先には笑ひ后には号咷(ごうたう)す。牛を易に喪ふ、凶。彖に曰く、
現代語訳
力が等しくても咎がないとは、等しさを越えて張り合えば災いがあるのである。誠をもって心を開くとは、誠によって志を明らかにするのである。幕をさらに大きくするとは、大きな事には向かないのである。右の肘を折るとは、最後まで用いることができないのである。日よけの覆いを大きくするとは、位がふさわしくないからである。真昼に北斗星が見えるとは、暗くて明るくないのである。対等な主人に出会って吉とは、進んで行くのである。六五が吉なのは、喜びがあるからである。屋根を大きくするとは、天の果てまで舞い上がるように驕るのである。その戸口からのぞいてもひっそりとして人がいないとは、自分から身を隠して人を遠ざけるのである。周易 第五十六卦。下が艮(山)、上が離(火)。易経にいう。旅(旅人)の卦。少し通じる。旅では正しくしていれば吉。初六、旅先でこせこせとつまらないことをする。これが災いを招くもとである。六二、旅先で宿に落ち着き、路銀を懐にし、忠実な召使いを得る。九三、旅先で宿を焼かれ、召使いを失う。正しくても危うい。九四、旅先で仮住まいし、路銀と斧を得るが、わが心は晴れない。六五、雉を射て矢を一本失うが、最後には誉れと位を得る。上九、鳥が巣を焼かれる。旅人は初めは笑うが後には泣き叫ぶ。牛を国境のあたりで失う。凶である。彖伝にいう。
解説
関連する章句
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易経・旅卦旅して瑣瑣たりとは、志窮まりて災あるなり。童僕の貞を得とは、終に尤无きなり。旅して其の次を焚かるとは、亦以て傷(やぶ)るるなり。旅を以て下に与(くみ)す、其の義喪ふなり。旅して処るとは、未だ位を得ざるなり。其の資斧を得るも、心未だ快からざるなり。終に以て誉命ありとは、上逮(およ)ぶなり。旅を以て上に在るは、其の義焚かるるなり。牛を易に喪ふとは、終に之を聞くこと莫きなり。周易 第五十七卦。巽下巽上。易経。巽は、小しく亨る。往く攸有るに利あり。大人を見るに利あり。初六、進退す、武人の貞に利あり。九二、巽(したが)ひて牀(とこ)の下に在り、史巫(しふ)を用ゐること紛若(ふんじゃく)たり、吉にして咎无し。九三、頻(しき)りに巽ふ、吝。六四、悔亡ぶ、田して三品を獲。九五、貞にして吉、悔亡ぶ、利あらざる无し。初め无くして終り有り。庚(かう)に先だつこと三日、庚に后(おく)るること三日、吉。上九、巽ひて牀の下に在り、其の資斧を喪ふ、貞なれども凶。彖に曰く、
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易経・歸妹卦帰妹娣を以てすとは、恒を以てなり。跛にして能く履む吉とは、相承くるなり。幽人の貞に利ありとは、未だ常を変ぜざるなり。帰妹須を以てすとは、未だ当らざるなり。期を愆るの志は、待つ有りて行くなり。帝乙妹を帰がしむ、其の娣の袂の良きに如かずとは、其の位中に在りて、貴を以て行ふなり。上六の実无きは、虚筐を承くるなり。周易 第五十五卦。離下震上。易経。豊は、亨る。王之に假る、憂ふる勿かれ、宜しく日中すべし。初九、其の配主に遇ふ、旬(ひと)しと雖も咎无し、往けば尚(たっと)ばるること有り。六二、其の蔀(しとみ)を豊(おほ)いにす、日中に斗を見る。往けば疑疾(うたがひ)を得。孚有りて発若(はつじゃく)たれば、吉。九三、其の沛(とばり)を豊いにす、日中に沫(ばつ)を見る。其の右の肱を折る、咎无し。九四、其の蔀を豊いにす、日中に斗を見る。其の夷主に遇ふ、吉。六五、章を来す、慶誉有り、吉。上六、其の屋を豊いにし、其の家を蔀(おほ)ふ。其の戸を窺へば、闃(げき)として其れ人无し。三歳まで觌(み)ず、凶。彖に曰く、
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易経・彖伝「旅(りょ)は小しく亨(とお)る」とは、柔、中を外に得て、剛に順(したが)い、止まりて明に麗(つ)く。是を以て「小しく亨る、旅は貞(てい)にして吉なり」となり。旅の時義、大なるかな。
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易経・序卦漸とは、進むなり。進めば必ず帰する所有り、故に之を受くるに帰妹を以てす。其の帰する所を得る者は必ず大なり、故に之を受くるに豊を以てす。豊とは、大なり。大に窮まる者は必ず其の居を失う、故に之を受くるに旅を以てす。旅して容るる所无(な)し、故に之を受くるに巽(そん)を以てす。巽とは、入るなり。入りて而る後に之を説(よろこ)ぶ、故に之を受くるに兌(だ)を以てす。
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易経・損卦事を已めて遄やかに往くとは、上(かみ)と志を合するなり。九二の貞に利ありとは、中以て志と為すなり。一人行くとは、三なれば則ち疑はるるなり。其の疾を損すとは、亦喜ぶべきなり。六五の元吉は、上より佑(たす)くればなり。損せずして之を益すとは、大いに志を得るなり。周易 第四十二卦。震下巽上。易経。益は、往く攸有るに利あり。大川を渉るに利あり。初九、用て大作を為すに利あり、元吉にして咎无し。六二、或いは之を益す、十朋の亀も違ふ克はず、永く貞にして吉。王用て帝に享(まつ)る、吉。六三、之を益すに凶事を用ゐる、咎无し。孚有りて中行し、公に告ぐるに圭(けい)を用ゐる。六四、中行して公に告ぐれば従はる。用て依(よ)ることを為して国を遷すに利あり。九五、孚有りて心を恵む、問ふ勿くして元吉。孚有りて我が徳を恵とす。上九、之を益すこと莫く、或いは之を撃つ。心を立つること恒勿し、凶。彖に曰く、
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易経・震卦震の来るとき虩虩たりとは、恐れて福を致すなり。笑言啞啞たりとは、后に則有るなり。震の来ること厲ふしとは、剛に乗ればなり。震ひて蘇蘇たりとは、位当らざればなり。震ひて遂に泥むとは、未だ光いならざるなり。震往来厲ふしとは、危ふくして行くなり。其の事中に在り、大いに喪ふこと无きなり。震ひて索索たりとは、中未だ得ざればなり。凶なりと雖も咎无しとは、隣を畏れて戒むればなり。周易 第五十二卦。艮下艮上。易経。艮は、其の背に艮(とど)まりて、其の身を獲ず。其の庭に行きて、其の人を見ず、咎无し。初六、其の趾に艮まる、咎无し、永く貞にするに利あり。六二、其の腓(こむら)に艮まる、拯(すく)はずして其れ随ふ、其の心快からず。九三、其の限(こし)に艮まる、其の夤(せぼね)を列(さ)く、厲ふくして心を薫(や)く。六四、其の身に艮まる、咎无し。六五、其の輔(ほほぼね)に艮まる、言序有り、悔亡ぶ。上九、艮まるに敦し、吉。彖に曰く、
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