易経 / 歸妹卦
歸妹以娣,以恆也。跛能履吉,相承也。 利幽人之貞,未變常也。 歸妹以須,未當也。 愆期之志,有待而行也。 帝乙歸妹,不如其娣之袂良也。其位在中,以貴行也。 上六无實,承虛筐也。周易 第五十五卦 離下震上 易經:豐:亨。王假之,勿憂,宜日中。 初九:遇其配主,雖旬无咎,往有尚。 六二:豐其蔀,日中見斗,往得疑疾,有孚發若,吉。 九三:豐其沛,日中見沫,折其右肱,无咎。 九四:豐其蔀,日中見斗,遇其夷主,吉。 六五:來章,有慶譽,吉。 上六:豐其屋,蔀其家,窺其戶,闃其无人,三歲不觌,凶。 彖曰:
新字:帰妹以娣,以恒也。跛能履吉,相承也。 利幽人之貞,未変常也。 帰妹以須,未当也。 愆期之志,有待而行也。 帝乙帰妹,不如其娣之袂良也。其位在中,以貴行也。 上六无実,承虚筐也。周易 第五十五卦 離下震上 易経:豊:亨。王仮之,勿憂,宜日中。 初九:遇其配主,雖旬无咎,往有尚。 六二:豊其蔀,日中見斗,往得疑疾,有孚発若,吉。 九三:豊其沛,日中見沫,折其右肱,无咎。 九四:豊其蔀,日中見斗,遇其夷主,吉。 六五:来章,有慶誉,吉。 上六:豊其屋,蔀其家,窺其戸,闃其无人,三歳不觌,凶。 彖曰:
書き下し
帰妹娣を以てすとは、恒を以てなり。跛にして能く履む吉とは、相承くるなり。幽人の貞に利ありとは、未だ常を変ぜざるなり。帰妹須を以てすとは、未だ当らざるなり。期を愆るの志は、待つ有りて行くなり。帝乙妹を帰がしむ、其の娣の袂の良きに如かずとは、其の位中に在りて、貴を以て行ふなり。上六の実无きは、虚筐を承くるなり。周易 第五十五卦。離下震上。易経。豊は、亨る。王之に假る、憂ふる勿かれ、宜しく日中すべし。初九、其の配主に遇ふ、旬(ひと)しと雖も咎无し、往けば尚(たっと)ばるること有り。六二、其の蔀(しとみ)を豊(おほ)いにす、日中に斗を見る。往けば疑疾(うたがひ)を得。孚有りて発若(はつじゃく)たれば、吉。九三、其の沛(とばり)を豊いにす、日中に沫(ばつ)を見る。其の右の肱を折る、咎无し。九四、其の蔀を豊いにす、日中に斗を見る。其の夷主に遇ふ、吉。六五、章を来す、慶誉有り、吉。上六、其の屋を豊いにし、其の家を蔀(おほ)ふ。其の戸を窺へば、闃(げき)として其れ人无し。三歳まで觌(み)ず、凶。彖に曰く、
現代語訳
妹を側室として嫁がせるとは、恒常の道に従うのである。足が不自由でも歩いていけて吉とは、正妻を助けて受け継ぐのである。世に隠れた人が正しさを守るのがよいとは、まだ常の道を変えていないのである。身分の低い待ち女として嫁がせるとは、まだふさわしくないのである。嫁ぐ時期を逃すという志は、待つところがあってから行くのである。帝乙が妹を嫁がせ、正妻の袖が側室の袖の美しさに及ばないとは、その位が中にあり、高貴な身分でありながら徳をもって行うのである。上六の中身がないとは、空の籠を捧げ持つのである。周易 第五十五卦。下が離(火)、上が震(雷)。易経にいう。豊(盛大)の卦。通じる。王がこの盛大に至る。憂えるな。太陽が真上にあるように、あまねく照らすのがよい。初九、自分にふさわしい相手に出会う。力が等しくても咎はない。進めば尊ばれる。六二、日よけの覆いを大きくするので、真昼に北斗星が見えるほど暗い。進めば疑われる。誠をもって心を開けば吉。九三、幕をさらに大きくするので、真昼に小さな星が見える。右の肘を折る。咎はない。九四、日よけの覆いを大きくするので、真昼に北斗星が見える。対等な主人に出会う。吉である。六五、明るい才能ある人を招き寄せる。喜びと誉れがある。吉である。上六、屋根を大きくし、家を覆い隠す。その戸口からのぞいても、ひっそりとして人がいない。三年たっても人に会わない。凶である。彖伝にいう。
解説
関連する章句
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易経・漸卦小子の厲ふきは、義として咎无きなり。飲食衎衎たりとは、素(むな)しく飽かざるなり。夫征きて復らずとは、群丑(なかま)を離るるなり。婦孕みて育はずとは、其の道を失ふなり。用て寇を禦ぐに利ありとは、順にして相保つなり。或いは其の桷を得とは、順にして以て巽へばなり。終に之に勝つ莫し、吉とは、願ふ所を得るなり。其の羽用て儀と為すべし、吉とは、乱るべからざるなり。周易 第五十四卦。兌下震上。易経。帰妹は、征けば凶、利しき攸无し。初九、帰妹娣(てい)を以てす、跛(あしなへ)にして能く履む、征けば吉。九二、眇(すがめ)にして能く視る、幽人の貞に利あり。六三、帰妹須(しゅ)を以てす、反りて帰ぐに娣を以てす。九四、帰妹期を愆(あやま)る、遅く帰ぐに時有り。六五、帝乙(ていいつ)妹を帰がしむ、其の君の袂(たもと)は、其の娣の袂の良きに如かず。月望(ぼう)に幾(ちか)し、吉。上六、女筐(かご)を承(う)くるに実无く、士羊を刲(さ)くに血无し、利しき攸无し。彖に曰く、
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易経・豐卦旬しと雖も咎无しとは、旬を過ぐれば災あるなり。孚有りて発若たりとは、信以て志を発するなり。其の沛を豊いにすとは、大事に可ならざるなり。其の右の肱を折るとは、終に用ゐるべからざるなり。其の蔀を豊いにすとは、位当らざればなり。日中に斗を見るとは、幽にして明らかならざるなり。其の夷主に遇ふ、吉とは、行くなり。六五の吉は、慶び有るなり。其の屋を豊いにすとは、天際に翔るなり。其の戸を窺へば、闃として其れ人无しとは、自ら蔵(かく)るるなり。周易 第五十六卦。艮下離上。易経。旅は、小しく亨る、旅は貞にして吉。初六、旅して瑣瑣(ささ)たり、斯れ其の災を取る所なり。六二、旅して次(やど)に即き、其の資を懐(いだ)き、童僕の貞を得。九三、旅して其の次を焚(や)かれ、其の童僕を喪ふ、貞なれども厲ふし。九四、旅して処(を)り、其の資斧を得るも、我が心快からず。六五、雉を射て一矢亡(うしな)ふも、終に以て誉命あり。上九、鳥其の巣を焚かる、旅人先には笑ひ后には号咷(ごうたう)す。牛を易に喪ふ、凶。彖に曰く、
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易経・姤卦金柅に系ぐとは、柔道牽(ひ)けばなり。包に魚有りとは、義として賓に及ぼさざるなり。其の行くこと次且たるは、行きて未だ牽かれざるなり。魚无きの凶とは、民に遠ざかればなり。九五の章を含むは、中正なればなり。天より隕つる有りとは、志命を舎(す)てざるなり。其の角に姤ふとは、上窮まりて吝なり。周易 第四十五卦。坤下兌上。易経。萃(すい)は、亨る。王有廟に假(いた)る。大人を見るに利あり、亨る。貞に利あり。大牲を用ゐて吉、往く攸有るに利あり。初六、孚有れども終へず、乃ち乱れ乃ち萃(あつ)まる。若(も)し号べば一握して笑ひと為る、恤ふる勿かれ、往けば咎无し。六二、引かるれば吉にして咎无し、孚あれば乃ち禴(やく)を用ゐるに利あり。六三、萃如たり、嗟如(さじょ)たり、利しき攸无し、往けば咎无きも、小しく吝。九四、大吉にして咎无し。九五、萃むるに位有り、咎无し。孚とせられざれば、元いに永く貞にすれば、悔亡ぶ。上六、齎咨涕洟(せいしていい)す、咎无し。彖に曰く、
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易経・同人卦門を出でて人に同じくす、又誰か咎めん。人に同じくするに宗に于いてすとは、吝の道なり。戎を莽に伏すとは、敵剛なればなり。三歳まで興らず、安んぞ行かん。其の墉に乗るとは、義として克たざるなり。其の吉なるは、則ち困しみて則に反ればなり。人に同じくするの先とは、中直を以てなり。大師相遇うとは、相克つを言うなり。人に同じくするに郊に于いてすとは、志未だ得ざるなり。周易 第十四卦。乾下離上。易経。大有は、元いに亨る。初九、害に交わる无し、咎に匪ず。艱しめば則ち咎无し。九二、大車以て載す、往く攸有り、咎无し。九三、公用て天子に亨せらる、小人は克わず。九四、其の彭なるに匪ず、咎无し。六五、厥の孚交如たり、威如たり、吉。上九、天より之を佑く、吉にして利ろしからざる无し。彖に曰く、
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易経・彖伝帰妹(きまい)は、天地の大義なり。天地交わらざれば、万物興らず。帰妹は、人の終始なり。説(よろこ)びて以て動く、帰(とつ)ぐ所は妹(まい)なり。「征けば凶」とは、位当たらざればなり。「利(よ)ろしき攸(ところ)なし」とは、柔の剛に乗ればなり。
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易経・雑卦豊は故多きなり。親寡きは旅なり。離は上りて、坎は下るなり。小畜は寡きなり。履は処(を)らざるなり。需は進まざるなり。訟は親しまざるなり。大過は顛(くつがへ)るなり。姤は遇ふなり、柔剛に遇ふなり。漸は女帰ぐに男の行くを待つなり。頤は正を養ふなり。既済は定まるなり。帰妹は女の終りなり。未済は男の窮まるなり。夬は決するなり、剛柔を決するなり。君子の道長じ、小人の道消するなり。
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