易経 / 咸卦
咸其拇,志在外也。 雖凶,居吉,順不害也。 咸其股,亦不處也。志在隨人,所執下也。 貞吉悔亡,未感害也。憧憧往來,未光大也。 咸其脢,志末也。 咸其輔,頰,舌,滕口說也。周易 第三十二卦 巽下震上 易經:恆:亨,无咎。利貞,利有攸往。 初六:浚恆,貞凶,无攸利。 九二:悔亡。 九三:不恆其德,或承之羞,貞吝。 九四:田无禽。 六五:恆其德,貞,婦人吉,夫子凶。 上六:振恆,凶。 彖曰:
新字:咸其拇,志在外也。 雖凶,居吉,順不害也。 咸其股,亦不処也。志在随人,所執下也。 貞吉悔亡,未感害也。憧憧往来,未光大也。 咸其脢,志末也。 咸其輔,頬,舌,滕口説也。周易 第三十二卦 巽下震上 易経:恒:亨,无咎。利貞,利有攸往。 初六:浚恒,貞凶,无攸利。 九二:悔亡。 九三:不恒其徳,或承之羞,貞吝。 九四:田无禽。 六五:恒其徳,貞,婦人吉,夫子凶。 上六:振恒,凶。 彖曰:
書き下し
其の拇に咸ずとは、志外に在るなり。凶なりと雖も、居れば吉とは、順えば害あらざるなり。其の股に咸ずとは、亦処らざるなり。志人に随うに在り、執る所下なり。貞なれば吉にして悔い亡ぶとは、未だ感じて害あらざるなり。憧憧として往来すとは、未だ光大ならざるなり。其の脢に咸ずとは、志末なり。其の輔頰舌に咸ずとは、口説を滕ぐるなり。周易 第三十二卦。巽下震上。易経。恒は、亨る、咎无し。貞しきに利ろし、往く攸有るに利ろし。初六、恒を浚くす、貞なれども凶、利ろしき攸无し。九二、悔い亡ぶ。九三、其の徳を恒にせず、或いは之に羞を承く、貞なれども吝。九四、田して禽无し。六五、其の徳を恒にして貞なり、婦人は吉、夫子は凶。上六、恒を振るう、凶。彖に曰く、
現代語訳
「足の親指に感じる」とは、志が外に向いていることである。「凶であるが、じっとしていれば吉」とは、道に順っていれば害がないということである。「股に感じる」とは、やはりじっとしていられないことである。志が人に従うことにあるのは、固執するところが低いからである。「正しさを守れば吉で、悔いが消える」とは、まだ私心に感じて害を受けていないからである。「心が落ち着かずに行き来する」とは、まだその感応が輝いて大きくなっていないからである。「背中の肉に感じる」とは、志が末のほうにとどまっていることである。「あご・頬・舌に感じる」とは、口先の弁舌をふるうことである。『周易』第三十二の卦。下が巽(風)、上が震(雷)の卦である。易経にいう。恒(つね、変わらず続く)は、通る。とがめはない。正しさを守るのがよい。進んで事を行うのがよい。初六、恒常を深く求めすぎる。正しくても凶で、よいことはない。九二、悔いが消える。九三、その徳を常に保たない。あるいは恥を受けることがある。正しくても恥をかく。九四、狩りに出ても獲物がない。六五、その徳を常に保ち、正しさを守る。妻にとっては吉だが、夫にとっては凶である。上六、恒常を揺り動かす。凶である。彖伝にいう。
解説
関連する章句
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易経・恒卦恒を浚くするの凶は、始めに深きを求むればなり。九二悔い亡ぶとは、能く中に久しければなり。其の徳を恒にせずとは、容るる所无きなり。其の位に非ざるに久しければ、安んぞ禽を得ん。婦人は貞にして吉とは、一に従いて終わればなり。夫子は義を制す、婦に従えば凶なり。恒を振るいて上に在り、大いに功无きなり。周易 第三十三卦。艮下乾上。易経。遯は、亨る。小しく貞しきに利ろし。初六、遯るるに尾たり、厲し、往く攸有るに用うる勿かれ。六二、之を執うるに黄牛の革を用う、之を説くに勝うる莫し。九三、系りて遯る、疾有りて厲し、臣妾を畜えば吉。九四、好しとして遯る、君子は吉、小人は否ず。九五、嘉く遯る、貞にして吉。上九、肥かに遯る、利ろしからざる无し。彖に曰く、
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易経・離卦履むこと錯なるの敬は、以て咎を辟くるなり。黄離元いに吉とは、中道を得ればなり。日昃くの離、何ぞ久しかるべけんや。突如として其れ来如たりとは、容るる所无きなり。六五の吉は、王公に離けばなり。王用て出征すとは、以て邦を正すなり。周易 第三十一卦。艮下兌上。易経。咸は、亨る。貞しきに利ろし。女を取れば吉。初六、其の拇に咸ず。六二、其の腓に咸ず、凶、居れば吉。九三、其の股に咸ず、其の随うものを執る、往けば吝。九四、貞なれば吉にして悔い亡ぶ。憧憧として往来すれば、朋爾の思いに従う。九五、其の脢に咸ず、悔い无し。上六、其の輔頰舌に咸ず。彖に曰く、
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易経・震卦震の来るとき虩虩たりとは、恐れて福を致すなり。笑言啞啞たりとは、后に則有るなり。震の来ること厲ふしとは、剛に乗ればなり。震ひて蘇蘇たりとは、位当らざればなり。震ひて遂に泥むとは、未だ光いならざるなり。震往来厲ふしとは、危ふくして行くなり。其の事中に在り、大いに喪ふこと无きなり。震ひて索索たりとは、中未だ得ざればなり。凶なりと雖も咎无しとは、隣を畏れて戒むればなり。周易 第五十二卦。艮下艮上。易経。艮は、其の背に艮(とど)まりて、其の身を獲ず。其の庭に行きて、其の人を見ず、咎无し。初六、其の趾に艮まる、咎无し、永く貞にするに利あり。六二、其の腓(こむら)に艮まる、拯(すく)はずして其れ随ふ、其の心快からず。九三、其の限(こし)に艮まる、其の夤(せぼね)を列(さ)く、厲ふくして心を薫(や)く。六四、其の身に艮まる、咎无し。六五、其の輔(ほほぼね)に艮まる、言序有り、悔亡ぶ。上九、艮まるに敦し、吉。彖に曰く、
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易経・彖伝咸(かん)は、感なり。柔上りて剛下り、二気感応して以て相与(あいあずか)る。止まりて説(よろこ)び、男女に下る。是を以て「亨る、貞しきに利ろし、女を取(めと)るに吉なり」なり。天地感じて万物化生し、聖人人心を感ぜしめて天下和平なり。其の感ずる所を観て、天地万物の情見るべし。
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易経・序卦夫婦の道は以て久しからざるべからざるなり、故に之を受くるに恆(こう)を以てす。恆とは、久しきなり。物は以て久しく其の所に居るべからず、故に之を受くるに遯(とん)を以てす。遯とは、退くなり。物は以て終に遯るべからず、故に之を受くるに大壮を以てす。物は以て終に壮んなるべからず、故に之を受くるに晋を以てす。
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易経・彖伝恒(こう)は、久しきなり。剛上りて柔下る。雷風相与(あいあずか)り、巽(したが)ひて動き、剛柔皆応ずるは、恒なり。「恒は亨る、咎无し、貞しきに利ろし」とは、其の道に久しきなり。天地の道は恒久にして已(や)まざるなり。「往く攸(ところ)有るに利ろし」とは、終れば則ち始め有ればなり。日月は天を得て能く久しく照らし、四時は変化して能く久しく成す。聖人は其の道に久しくして天下化成す。其の恒とする所を観て、天地万物の情見るべし。
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