易経 / 豫卦
初六鳴豫,志窮凶也。 不終日,貞吉;以中正也。 盱豫有悔,位不當也。 由豫,大有得;志大行也。 六五貞疾,乘剛也。恆不死,中未亡也。 冥豫在上,何可長也。周易 第十七卦 震下兌上 易經:隨:元亨。利貞。无咎。 初九:官有渝,貞吉。出門交有功。 六二:系小子,失丈夫。 六三:系丈夫,失小子。隨,有求得利,居貞。 九四:隨有獲,貞凶。有孚在道,以明,何咎。 九五:孚于嘉,吉。 上六:拘系之,乃從維之。王用亨于西山。 彖曰:
新字:初六鳴予,志窮凶也。 不終日,貞吉;以中正也。 盱予有悔,位不当也。 由予,大有得;志大行也。 六五貞疾,乗剛也。恒不死,中未亡也。 冥予在上,何可長也。周易 第十七卦 震下兌上 易経:随:元亨。利貞。无咎。 初九:官有渝,貞吉。出門交有功。 六二:系小子,失丈夫。 六三:系丈夫,失小子。随,有求得利,居貞。 九四:随有獲,貞凶。有孚在道,以明,何咎。 九五:孚于嘉,吉。 上六:拘系之,乃従維之。王用亨于西山。 彖曰:
書き下し
初六豫を鳴らすとは、志窮まりて凶なり。日を終えず、貞にして吉とは、中正なるを以てなり。盱りて豫しみ悔い有りとは、位当たらざればなり。由りて豫しむ、大いに得る有りとは、志大いに行わるるなり。六五貞にして疾むとは、剛に乗ればなり。恒に死せずとは、中未だ亡びざればなり。豫に冥くして上に在り、何ぞ長かるべけんや。周易 第十七卦。震下兌上。易経。随は、元いに亨る。貞しきに利ろし。咎无し。初九、官渝わる有り、貞にして吉。門を出でて交われば功有り。六二、小子に系りて、丈夫を失う。六三、丈夫に系りて、小子を失う。随いて求むる有れば得。貞に居るに利ろし。九四、随いて獲る有り、貞なれども凶。孚有りて道に在り、以て明らかなれば、何の咎かあらん。九五、嘉に孚あり、吉。上六、之を拘系し、乃ち従いて之を維ぐ。王用て西山に亨す。彖に曰く、
現代語訳
「初六が楽しみを言いふらす」とは、志が行き詰まって凶だということである。「一日の終わりを待たずに悟り、正しさを守れば吉」とは、中正の位にいるからである。「見上げて媚びて楽しみ、悔いがある」とは、位がふさわしくないからである。「人々がこの者によって楽しみ、大いに得る」とは、志が大いに行われることである。「六五が正しくても病んでいる」とは、剛い九四の上に乗っているからである。「常に死ぬことはない」とは、中の位をまだ失っていないからである。楽しみに溺れて暗いまま一番上にいる。どうして長く続くことがあろうか。『周易』第十七の卦。下が震(雷)、上が兌(沢)の卦である。易経にいう。随(したがう)は、大いに通る。正しさを守るのがよい。とがめはない。初九、主とするものが変わる。正しさを守れば吉である。門を出て広く交われば功がある。六二、年少の者にとらわれて、立派な男を失う。六三、立派な男にとらわれて、年少の者を失う。従っていけば求めるものが得られる。正しさを守ってとどまるのがよい。九四、従う者を得て獲物がある。正しくても凶である。誠があって道にかない、それによって明らかであれば、何のとがめがあろうか。九五、善いものに誠を尽くす。吉である。上六、固くとらえて結びつけ、さらに従ってつなぎとめる。王が西山(岐山)で祭りを行う。彖伝にいう。
解説
関連する章句
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易経・隨卦官渝わる有りとは、正に従えば吉なるなり。門を出でて交われば功有りとは、失わざるなり。小子に系るとは、兼ね与せざるなり。丈夫に系るとは、志下を舎つるなり。随いて獲る有りとは、其の義凶なるなり。孚有りて道に在りとは、明の功なり。嘉に孚あり、吉とは、位正中なればなり。之を拘系すとは、上窮まるなり。周易 第十八卦。巽下艮上。易経。蠱は、元いに亨る。大川を渉るに利ろし。甲に先だつこと三日、甲に後るること三日。初六、父の蠱を幹す、子有れば考咎无し、厲けれども終には吉。九二、母の蠱を幹す、貞にすべからず。九三、父の蠱を幹す、小しく悔い有れども、大いなる咎无し。六四、父の蠱を裕かにす、往けば吝を見る。六五、父の蠱を幹す、用て誉れあり。上九、王侯に事えず、其の事を高尚にす。彖に曰く、
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易経・謙卦謙謙たる君子とは、卑くして以て自ら牧うなり。鳴謙す、貞にして吉とは、中心より得るなり。労謙する君子は、万民服するなり。利ろしからざる无し、謙を撝うとは、則に違わざるなり。用て侵伐するに利ろしとは、服せざるを征するなり。鳴謙すとは、志未だ得ざるなり。用て師を行るべし、邑国を征するなり。周易 第十六卦。坤下震上。易経。豫は、侯を建て師を行るに利ろし。初六、豫を鳴らす、凶。六二、介きこと石の于し、日を終えず、貞にして吉。六三、盱りて豫しむ、悔ゆ。遅ければ悔い有り。九四、由りて豫しむ、大いに得る有り。疑う勿かれ、朋盍ぞ簪まらざらん。六五、貞にして疾む、恒に死せず。上六、豫に冥し、成るも渝わる有り、咎无し。彖に曰く、
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易経・彖伝隨は、剛来りて柔に下る、動きて説ぶ、隨なり。大いに亨りて貞にして咎无し、而して天下時に隨う、時に隨うの義大なるかな。
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易経・巽卦進退すとは、志疑ふなり。武人の貞に利ありとは、志治まるなり。紛若の吉は、中を得ればなり。頻りに巽ふの吝は、志窮まるなり。田して三品を獲とは、功有るなり。九五の吉は、位正中なればなり。巽ひて牀の下に在りとは、上窮まるなり。其の資斧を喪ふとは、正に凶なるなり。周易 第五十八卦。兌下兌上。易経。兌は、亨る。貞に利あり。初九、和して兌(よろこ)ぶ、吉。九二、孚ありて兌ぶ、吉、悔亡ぶ。六三、来りて兌ぶ、凶。九四、商(はか)りて兌ぶ、未だ寧(やす)からず、疾(やまひ)を介(へだ)てて喜び有り。九五、剝(はく)に孚あり、厲(あや)ふき有り。上六、引きて兌ぶ。彖に曰く、
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易経・旅卦旅して瑣瑣たりとは、志窮まりて災あるなり。童僕の貞を得とは、終に尤无きなり。旅して其の次を焚かるとは、亦以て傷(やぶ)るるなり。旅を以て下に与(くみ)す、其の義喪ふなり。旅して処るとは、未だ位を得ざるなり。其の資斧を得るも、心未だ快からざるなり。終に以て誉命ありとは、上逮(およ)ぶなり。旅を以て上に在るは、其の義焚かるるなり。牛を易に喪ふとは、終に之を聞くこと莫きなり。周易 第五十七卦。巽下巽上。易経。巽は、小しく亨る。往く攸有るに利あり。大人を見るに利あり。初六、進退す、武人の貞に利あり。九二、巽(したが)ひて牀(とこ)の下に在り、史巫(しふ)を用ゐること紛若(ふんじゃく)たり、吉にして咎无し。九三、頻(しき)りに巽ふ、吝。六四、悔亡ぶ、田して三品を獲。九五、貞にして吉、悔亡ぶ、利あらざる无し。初め无くして終り有り。庚(かう)に先だつこと三日、庚に后(おく)るること三日、吉。上九、巽ひて牀の下に在り、其の資斧を喪ふ、貞なれども凶。彖に曰く、
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易経・萃卦乃ち乱れ乃ち萃まるとは、其の志乱るるなり。引かるれば吉にして咎无しとは、中未だ変ぜざればなり。往けば咎无しとは、上巽(したが)へばなり。大吉にして咎无しとは、位当らざればなり。萃むるに位有りとは、志未だ光いならざるなり。齎咨涕洟すとは、未だ上に安んぜざるなり。周易 第四十六卦。巽下坤上。易経。升は、元いに亨る。用て大人を見る、恤ふる勿かれ、南に征けば吉。初六、允(まこと)に升る、大吉。九二、孚あれば乃ち禴を用ゐるに利あり、咎无し。九三、虚邑に升る。六四、王用て岐山に亨(まつ)る、吉にして咎无し。六五、貞にして吉、階に升る。上六、冥(くら)くして升る、息(や)まざるの貞に利あり。彖に曰く、
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