易経 / 謙卦
謙謙君子,卑以自牧也。 鳴謙貞吉,中心得也。 勞謙君子,萬民服也。 无不利撝謙;不違則也。 利用侵伐,征不服也。 鳴謙,志未得也。可用行師,征邑國也。周易 第十六卦 坤下震上 易經:豫:利建侯行師。 初六:鳴豫,凶。 六二:介于石,不終日,貞吉。 六三:盱豫,悔。遲有悔。 九四:由豫,大有得。勿疑。朋盍簪。 六五:貞疾,恆不死。 上六:冥豫,成有渝,无咎。 彖曰:
新字:謙謙君子,卑以自牧也。 鳴謙貞吉,中心得也。 労謙君子,万民服也。 无不利撝謙;不違則也。 利用侵伐,征不服也。 鳴謙,志未得也。可用行師,征邑国也。周易 第十六卦 坤下震上 易経:予:利建侯行師。 初六:鳴予,凶。 六二:介于石,不終日,貞吉。 六三:盱予,悔。遅有悔。 九四:由予,大有得。勿疑。朋盍簪。 六五:貞疾,恒不死。 上六:冥予,成有渝,无咎。 彖曰:
書き下し
謙謙たる君子とは、卑くして以て自ら牧うなり。鳴謙す、貞にして吉とは、中心より得るなり。労謙する君子は、万民服するなり。利ろしからざる无し、謙を撝うとは、則に違わざるなり。用て侵伐するに利ろしとは、服せざるを征するなり。鳴謙すとは、志未だ得ざるなり。用て師を行るべし、邑国を征するなり。周易 第十六卦。坤下震上。易経。豫は、侯を建て師を行るに利ろし。初六、豫を鳴らす、凶。六二、介きこと石の于し、日を終えず、貞にして吉。六三、盱りて豫しむ、悔ゆ。遅ければ悔い有り。九四、由りて豫しむ、大いに得る有り。疑う勿かれ、朋盍ぞ簪まらざらん。六五、貞にして疾む、恒に死せず。上六、豫に冥し、成るも渝わる有り、咎无し。彖に曰く、
現代語訳
「へりくだりにへりくだる君子」とは、身を低くして自分を養い修めることである。「謙虚さが鳴り響き、正しさを守れば吉」とは、心の底から謙虚さを身につけているからである。「功労があってもへりくだる君子」には、万民が心から従う。「不利なことはない、謙虚さを発揮して広める」とは、法則にたがわないことである。「従わない者を討つのがよい」とは、服従しない者を正すことである。「謙虚さが鳴り響く」とは、志がまだ十分に遂げられていないことである。軍を動かすのがよく、自分の領地を正すのである。『周易』第十六の卦。下が坤(地)、上が震(雷)の卦である。易経にいう。豫(よろこび、ゆとり、予め備える)は、諸侯を立て、軍を動かすのがよい。初六、楽しみを言いふらす。凶である。六二、石のように固く節操を守る。一日の終わりを待たずに兆しを悟る。正しさを守れば吉である。六三、上を見上げて媚びて楽しむ。悔いがある。ぐずぐずしていればなお悔いがある。九四、人々はこの者によって楽しむ。大いに得るところがある。疑ってはならない。そうすれば仲間がどうして集まってこないことがあろうか。六五、正しくても病んでいる。しかし常に死ぬことはない。上六、楽しみに溺れて暗い。できあがっていても改めれば、とがめはない。彖伝にいう。
解説
関連する章句
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易経・大有卦大有の初九は、害に交わる无きなり。大車以て載すとは、中に積みて敗れざるなり。公用て天子に亨せらるとは、小人は害あるなり。其の彭なるに匪ず、咎无しとは、明弁晰らかなるなり。厥の孚交如たりとは、信以て志を発するなり。威如の吉は、易りて備うる无ければなり。大有の上の吉は、天より佑くるなり。周易 第十五卦。艮下坤上。易経。謙は、亨る。君子終わり有り。初六、謙謙たる君子、用て大川を渉る、吉。六二、鳴謙す、貞にして吉。九三、労謙す、君子終わり有りて吉。六四、利ろしからざる无し、謙を撝う。六五、富めりとせずして其の隣を以てす、用て侵伐するに利ろし、利ろしからざる无し。上六、鳴謙す、用て師を行り邑国を征するに利ろし。彖に曰く、
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易経・彖伝謙は、亨る。天道は下済して光明、地道は卑くして上行す。天道は盈つるを虧きて謙に益し、地道は盈つるを変じて謙に流し、鬼神は盈つるを害して謙に福し、人道は盈つるを悪みて謙を好む。謙は、尊くして光り、卑くして踰ゆべからず、君子の終わりなり。
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易経・豫卦初六豫を鳴らすとは、志窮まりて凶なり。日を終えず、貞にして吉とは、中正なるを以てなり。盱りて豫しみ悔い有りとは、位当たらざればなり。由りて豫しむ、大いに得る有りとは、志大いに行わるるなり。六五貞にして疾むとは、剛に乗ればなり。恒に死せずとは、中未だ亡びざればなり。豫に冥くして上に在り、何ぞ長かるべけんや。周易 第十七卦。震下兌上。易経。随は、元いに亨る。貞しきに利ろし。咎无し。初九、官渝わる有り、貞にして吉。門を出でて交われば功有り。六二、小子に系りて、丈夫を失う。六三、丈夫に系りて、小子を失う。随いて求むる有れば得。貞に居るに利ろし。九四、随いて獲る有り、貞なれども凶。孚有りて道に在り、以て明らかなれば、何の咎かあらん。九五、嘉に孚あり、吉。上六、之を拘系し、乃ち従いて之を維ぐ。王用て西山に亨す。彖に曰く、
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易経・象伝地中に山有るは謙なり、君子は以て多きを裒め寡なきを益し、物を称りて施しを平らかにす。
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易経・鼎卦鼎趾を顛(さかしま)にすとは、未だ悖(もと)らざるなり。否(わる)きを出すに利ありとは、以て貴きに従ふなり。鼎に実有りとは、之(ゆ)く所を慎むなり。我が仇疾有りとは、終に尤无きなり。鼎の耳革まるとは、其の義を失ふなり。公の餗(そく)を覆すとは、信に如何せん。鼎黄耳ありとは、中以て実と為すなり。玉鉉上に在るは、剛柔節あるなり。周易 第五十一卦。震下震上。易経。震は、亨る。震の来るとき虩虩(げきげき)たり、笑言啞啞(あくあく)たり。震は百里を驚かすも、匕鬯(ひちょう)を喪はず。初九、震の来るとき虩虩たり、后に笑言啞啞たり、吉。六二、震の来ること厲ふし、億(はか)りて貝を喪ひ、九陵に躋(のぼ)る、逐ふ勿かれ、七日にして得ん。六三、震ひて蘇蘇(そそ)たり、震ひて行けば眚无し。九四、震ひて遂に泥む。六五、震往来厲ふし、億りて喪ふこと无く、事有り。上六、震ひて索索(さくさく)たり、視ること矍矍(かくかく)たり、征けば凶。震其の躬(み)に于(お)いてせず、其の隣に于いてす、咎无し。婚媾言有り。彖に曰く、
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易経・序卦大を有つ者は以て盈つべからず、故に之を受くるに謙を以てす。大を有ちて能く謙なれば必ず豫(よろこ)ぶ、故に之を受くるに豫を以てす。豫べば必ず随(したが)うこと有り、故に之を受くるに随を以てす。喜びを以て人に随う者は必ず事有り、故に之を受くるに蠱(こ)を以てす。蠱とは、事なり。事有りて而る後に大なるべし、故に之を受くるに臨を以てす。
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