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易経 / 履卦

素履之往,獨行願也。 幽人貞吉,中不自亂也。 眇能視,不足以有明也。跛能履,不足以與行也。咥人之凶,位不當也。武人為于大君,志剛也。 愬愬終吉,志行也。 夬履貞厲,位正當也。 元吉在上,大有慶也。周易 第十一卦 乾下坤上 易經:泰:小往大來,吉亨。 初九:拔茅茹以其彙,征吉。 九二:包荒。用馮河,不遐遺;朋亡。得尚于中行。 九三:无平不陂,无往不復,艱貞无咎。勿恤其孚,于食有福。 六四:翩翩,不富以其鄰;不戒以孚。 六五:帝乙歸妹,以祉,元吉。 上六:城復于隍,勿用師,自邑告命,貞吝。 彖曰:

新字:素履之往,独行願也。 幽人貞吉,中不自乱也。 眇能視,不足以有明也。跛能履,不足以与行也。咥人之凶,位不当也。武人為于大君,志剛也。 愬愬終吉,志行也。 夬履貞厲,位正当也。 元吉在上,大有慶也。周易 第十一卦 乾下坤上 易経:泰:小往大来,吉亨。 初九:抜茅茹以其彙,征吉。 九二:包荒。用馮河,不遐遺;朋亡。得尚于中行。 九三:无平不陂,无往不復,艱貞无咎。勿恤其孚,于食有福。 六四:翩翩,不富以其鄰;不戒以孚。 六五:帝乙帰妹,以祉,元吉。 上六:城復于隍,勿用師,自邑告命,貞吝。 彖曰:

書き下し

素履の往くは、独り願いを行うなり。幽人貞にして吉とは、中自ら乱れざるなり。眇にして能く視るとは、以て明有るに足らざるなり。跛にして能く履むとは、以て与に行くに足らざるなり。人を咥うの凶は、位当たらざればなり。武人大君と為るとは、志剛なればなり。愬愬たれば終には吉とは、志行わるるなり。夬めて履む、貞なれども厲しとは、位正に当たればなり。元いに吉にして上に在り、大いに慶び有るなり。周易 第十一卦。乾下坤上。易経。泰は、小往き大来たる、吉にして亨る。初九、茅を抜くに茹たり、其の彙を以てす、征けば吉。九二、荒を包ね、馮河を用い、遐きを遺れず、朋亡ぶ。中行に尚うを得。九三、平らかにして陂かざるは无く、往きて復らざるは无し。艱しみて貞なれば咎无し。其の孚を恤うる勿かれ、食に于いて福有り。六四、翩翩たり、富めりとせずして其の隣を以てす、戒めずして以て孚あり。六五、帝乙妹を帰がしむ、以て祉あり、元いに吉。上六、城隍に復る、師を用うる勿かれ。邑より命を告ぐ、貞なれども吝。彖に曰く、

現代語訳

「飾らない素のままの足取りで進む」とは、ただ一人自分の願いを行うことである。「世を離れた人は正しさを守れば吉」とは、中ほどにいて自ら心を乱さないからである。「片目でよく見える」と思っても、明らかに見るには足りない。「足が不自由でよく歩ける」と思っても、人とともに歩むには足りない。「咬みつかれて凶」とは、位がふさわしくないからである。「武人が大君になろうとする」とは、志ばかりが剛いからである。「恐れ慎んでいれば最後には吉」とは、志が行われることである。「思い切って踏み出し、正しくても危うい」とは、位がまさに正しい位置に当たっているからである。「大いに吉」が一番上にあるのは、大いに喜びがあるということである。『周易』第十一の卦。下が乾(天)、上が坤(地)の卦である。易経にいう。泰(やすらか、通じ合う)は、小さな陰が去り、大きな陽が来る。吉で通る。初九、茅を抜くと根が連なって一緒に抜けてくる。仲間とともに進めば吉である。九二、荒れたものも包み容れ、歩いて大河を渡るような勇断を用い、遠くの者も見捨てず、仲間うちの馴れ合いをなくす。そうすれば中庸の道にかなう。九三、平らなままで傾かないものはなく、行ったまま戻らないものはない。苦しみの中で正しさを守れば、とがめはない。誠が報われるかと心配してはならない。暮らしには福がある。六四、ひらひらと舞い降りる。富を誇らずに隣人とともにし、戒め合わなくても誠がある。六五、帝乙(殷の王)が妹を嫁がせる。それによって福があり、大いに吉である。上六、城壁が崩れて空堀に戻る。軍を用いてはならない。自分の町から命令を告げるだけにとどまる。正しくても恥をかく。彖伝にいう。

解説

前半は履の象伝で、六三が咬まれるのは位がふさわしくないのに志だけ剛いからだと説きます。後半は第十一卦の泰です。天が下、地が上にあるのは一見逆さですが、天の気は上へ、地の気は下へ向かうので、両者が交わり通じ合う姿になり、安泰を表します。九二の「荒を包ね、馮河を用い、遐きを遺れず、朋亡ぶ」は、度量の広さ、勇断、遠方への目配り、派閥をつくらない公平さという、治める者の四つの心得として名高い一句です。九三の「平らかにして陂かざるは无し」は、泰平はいつまでも続かないという警告で、上六ではついに城壁が崩れます。順調な時ほど、次の変化への備えを怠らないことが大切です。

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