呻吟語 / 内篇・應務・一葉の滄海に泛ぶが如し
聖賢之量空闊,事到胸中如一葉之泛滄海。
書き下し
聖賢の量は空闊なり。事の胸中に到るは一葉の滄海に泛ぶが如し。
現代語訳
聖賢の度量は広々としています。事が胸の中に来るのは、一枚の葉が大海に浮かぶようなものです。
解説
度量の大きさを、大海に浮かぶ一枚の葉という像で示します。同じ事でも、受け止める側が広ければ小さく見える。悩みの大きさは、事の側ではなく器の側で決まるということです。二十字足らずですが、絵として鮮明なので忘れにくい。前に出てきた、心を大きくして天下の物を容れよという段の、結果の姿にあたる一段です。悩みの大きさは、事ではなく器の側で決まるのです。
この章句が説くこと
度量大海一葉悩み器
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