呻吟語 / 内篇・應務・度量寬弘なれば受用の處有り
世間無一處無拂意事,無一日無拂意事,椎度量寬弘有受用處,彼局量褊淺者空自懊恨耳。
新字:世間無一処無払意事,無一日無払意事,椎度量寛弘有受用処,彼局量褊浅者空自懊恨耳。
書き下し
世間に一處として拂意の事無きは無く、一日として拂意の事無きは無し。椎だ度量寬弘なれば受用の處有り。彼の局量褊淺なる者は空しく自ら懊恨するのみ。
現代語訳
世の中に、意に逆らう事が無い場所はありませんし、意に逆らう事が無い日もありません。ただ度量が広ければ、そこに使いどころがあります。器量が狭く浅い者は、ただ空しく自分で悔しがるだけです。
解説
思い通りにならないことが、場所にも日にも例外なく存在すると断ります。だから逃げ場はありません。残るのは受け止める側の広さだけで、広ければ使いどころになり、狭ければ悔しがるだけになる。同じ出来事が資源にも苦痛にも変わるという構図で、度量の効き目を実利の面から示した一段です。同じ出来事が、資源にも苦痛にも変わるという構図です。
この章句が説くこと
度量不如意逃げ場資源悔恨
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