易経 / 屯卦
雖磐桓,志行正也。以貴下賤,大得民也。 六二之難,乘剛也。十年乃字,反常也。 即鹿无虞,以從禽也。君子舍之,往吝窮也。 求而往,明也。 屯其膏,施未光也。 泣血漣如,何可長也。周易 第四卦 坎下艮上 易經:蒙:亨。匪我求童蒙,童蒙求我。初筮告,再三瀆,瀆則不告。利貞。 初六:發蒙,利用刑人,用說桎梏,以往吝。 九二:包蒙吉,納婦吉,子克家。 六三:勿用取女,見金夫,不有躬,无攸利。 六四:困蒙,吝。 六五:童蒙,吉。 上九:擊蒙,不利為寇,利禦寇。 彖曰:
新字:雖磐桓,志行正也。以貴下賤,大得民也。 六二之難,乗剛也。十年乃字,反常也。 即鹿无虞,以従禽也。君子舎之,往吝窮也。 求而往,明也。 屯其膏,施未光也。 泣血漣如,何可長也。周易 第四卦 坎下艮上 易経:蒙:亨。匪我求童蒙,童蒙求我。初筮告,再三瀆,瀆則不告。利貞。 初六:発蒙,利用刑人,用説桎梏,以往吝。 九二:包蒙吉,納婦吉,子克家。 六三:勿用取女,見金夫,不有躬,无攸利。 六四:困蒙,吝。 六五:童蒙,吉。 上九:撃蒙,不利為寇,利禦寇。 彖曰:
書き下し
磐桓すと雖も、志正を行うなり。貴きを以て賤しきに下る、大いに民を得るなり。六二の難は、剛に乗ればなり。十年にして乃ち字すとは、常に反るなり。鹿に即くに虞无しとは、以て禽に従うなり。君子之を舎つるは、往けば吝にして窮まればなり。求めて往くは、明らかなり。其の膏を屯すとは、施し未だ光いならざるなり。泣血漣如たり、何ぞ長かるべけんや。周易 第四卦。坎下艮上。易経。蒙は、亨る。我童蒙に求むるに匪ず、童蒙我に求む。初筮は告ぐ、再三すれば瀆る、瀆るれば則ち告げず。貞しきに利ろし。初六、蒙を発く。用て人を刑するに利ろし、用て桎梏を説く。以て往けば吝。九二、蒙を包ぬ、吉。婦を納る、吉。子家を克くす。六三、用て女を取る勿かれ。金夫を見て、躬を有たず、利ろしき攸无し。六四、蒙に困しむ、吝。六五、童蒙なり、吉。上九、蒙を撃つ。寇を為すに利ろしからず、寇を禦ぐに利ろし。彖に曰く、
現代語訳
行きつ戻りつしていても、その志は正しさを行うことにある。高い身分でありながら低い者にへりくだるので、大いに民の心を得る。六二が行き悩むのは、剛い初九の上に乗っているからである。「十年たってようやく婚約する」とは、常の道に立ち返ることである。「鹿を追うのに案内役がいない」とは、獲物欲しさに追いかけることである。君子がこれをあきらめるのは、進めば恥をかき行き詰まるからである。求められて進むのは、賢明である。「恵みの脂を出し惜しむ」とは、施しがまだ広く行きわたらないことである。血の涙がとめどなく流れるような状態が、どうして長く続いてよいだろうか。『周易』第四の卦。下が坎(水)、上が艮(山)の卦である。易経にいう。蒙(くらさ、幼さ)は、通る。私が幼く愚かな者に教えを求めるのではない。幼く愚かな者が私に求めてくるのである。初めての占いには答えるが、二度三度と繰り返すのは占いを汚すことであり、汚されれば答えない。正しさを守るのがよい。初六、蒙を啓く。罰すべき人は罰するのがよく、そのうえで手かせ足かせを外してやる。そのまま押し進めれば恥をかく。九二、愚かな者を包み容れる。吉である。妻を迎える。吉である。子が家を立派に治める。六三、このような女を娶ってはならない。金持ちの男を見ると、わが身を保てない。よいことはない。六四、蒙のままで苦しむ。恥をかく。六五、幼く素直な者である。吉である。上九、蒙を撃つ。自ら攻めて害をなすのはよくない。害を防ぐのがよい。彖伝にいう。
解説
関連する章句
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易経・彖伝蒙は、山下に険有り、険にして止まる、蒙なり。「蒙は亨る」とは、亨を以て行い、時中なればなり。「我童蒙に求むるに匪ず、童蒙我に求む」とは、志応ずればなり。「初筮には告ぐ」とは、剛中なるを以てなり。「再三すれば瀆る、瀆るれば則ち告げず」とは、蒙を瀆せばなり。蒙以て正を養うは、聖の功なり。
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易経・屯卦周易 第三卦。震下坎上。易経。屯は、元いに亨る、貞しきに利ろし。用て往く攸有る勿かれ、侯を建つるに利ろし。初九、磐桓す、貞に居るに利ろし、侯を建つるに利ろし。六二、屯如たり邅如たり、馬に乗りて班如たり。寇するに匪ず婚媾せんとす。女子貞にして字せず、十年にして乃ち字す。六三、鹿に即くに虞无し、惟林中に入る。君子幾をみて舎つるに如かず、往けば吝。六四、馬に乗りて班如たり、婚媾を求む。往けば吉にして利ろしからざる无し。九五、其の膏を屯す。小貞なれば吉、大貞なれば凶。上六、馬に乗りて班如たり、泣血漣如たり。彖に曰く、
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易経・蒙卦用て人を刑するに利ろしとは、以て法を正すなり。子家を克くすとは、剛柔接わるなり。用て女を取る勿かれとは、行い順ならざるなり。蒙に困しむの吝は、独り実に遠ざかればなり。童蒙の吉は、順にして以て巽なればなり。寇を禦ぐに利ろしとは、上下順なるなり。周易 第五卦。乾下坎上。易経。需は、孚有り、光いに亨る。貞にして吉、大川を渉るに利ろし。初九、郊に需つ。恒を用うるに利ろし、咎无し。九二、沙に需つ。小しく言有れども、終には吉。九三、泥に需つ。寇の至るを致す。六四、血に需つ。穴より出づ。九五、酒食に需つ。貞にして吉。上六、穴に入る。速かざるの客三人来たる有り、之を敬すれば終には吉。彖に曰く、
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易経・序卦天地有りて、然る後に万物生ず。天地の間に盈つる者は唯だ万物のみ、故に之を受くるに屯(ちゅん)を以てす。屯とは、盈つるなり。屯とは、物の始めて生ずるなり。物生ずれば必ず蒙(もう)なり、故に之を受くるに蒙を以てす。蒙とは、蒙(おお)わるるなり、物の稺(わか)きなり。物稺ければ養わざるべからざるなり、故に之を受くるに需(じゅ)を以てす。
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易経・恒卦恒を浚くするの凶は、始めに深きを求むればなり。九二悔い亡ぶとは、能く中に久しければなり。其の徳を恒にせずとは、容るる所无きなり。其の位に非ざるに久しければ、安んぞ禽を得ん。婦人は貞にして吉とは、一に従いて終わればなり。夫子は義を制す、婦に従えば凶なり。恒を振るいて上に在り、大いに功无きなり。周易 第三十三卦。艮下乾上。易経。遯は、亨る。小しく貞しきに利ろし。初六、遯るるに尾たり、厲し、往く攸有るに用うる勿かれ。六二、之を執うるに黄牛の革を用う、之を説くに勝うる莫し。九三、系りて遯る、疾有りて厲し、臣妾を畜えば吉。九四、好しとして遯る、君子は吉、小人は否ず。九五、嘉く遯る、貞にして吉。上九、肥かに遯る、利ろしからざる无し。彖に曰く、
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易経・升卦允に升る大吉とは、上志を合すればなり。九二の孚は、喜び有るなり。虚邑に升るとは、疑ふ所无きなり。王用て岐山に亨るとは、事に順ふなり。貞にして吉、階に升るとは、大いに志を得るなり。冥くして升りて上に在るは、消して富まざるなり。周易 第四十七卦。坎下兌上。易経。困は、亨る。貞なる大人は吉にして咎无し。言有るも信ぜられず。初六、臀株木に困しみ、幽谷に入りて、三歳覿(み)ず。九二、酒食に困しむ、朱紱(しゅふつ)方(まさ)に来らんとす、用て亨祀(きょうし)するに利あり、征けば凶、咎无し。六三、石に困しみ、蒺藜(しつり)に拠る。其の宮に入りて、其の妻を見ず、凶。九四、来ること徐徐たり、金車に困しむ、吝なれども終り有り。九五、劓刖(ぎげつ)せらる、赤紱に困しむ、乃ち徐(おもむ)ろに説(よろこ)び有り、用て祭祀するに利あり。上六、葛藟(かつるい)に困しみ、臲卼(げつごつ)に于(お)いてす。曰く、動けば悔ゆと。悔ゆること有りて、征けば吉。彖に曰く、
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