弟子規 / 餘力學文・讀書法
讀書法、有三到、心眼口、信皆要 方讀此、勿慕彼、此未終、彼勿起
新字:読書法、有三到、心眼口、信皆要 方読此、勿慕彼、此未終、彼勿起
書き下し
書を読む法に、三到有り。心・眼・口、信に皆要なり。 方に此を読まば、彼を慕う勿かれ。此未だ終らざるに、彼起こす勿かれ。
現代語訳
読書の方法には、三つの到があります。心・眼・口で、本当にどれも欠かせません。 この本を読んでいるときは、あの本を気にしてはいけません。これが読み終わらないうちに、あれに手をつけてはいけません。
解説
読書に心・眼・口の三つを揃えよ、そして一冊ずつ読み終えよという条です。心を向け、目で追い、声に出して読むことで、文字が頭に残りやすくなります。弟子規が子ども向けの本であることを考えると、素読を前提にした勧めだと読めます。後半は、目移りを戒める言葉です。現代はつねに複数の情報が目に入るため、あれこれ手を出して何も残らない状態になりがちです。一冊を終わらせる経験が、読む力と自信を育てます。まず手元の一冊を読み切ってみてはいかがでしょうか。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
読書法三到心眼口一冊ずつ集中慕う
関連する章句
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『和俗童子訓』巻之三・読書法一小児の記性を計つて、七歳より以上入学せしむ。初は早晨に書を読ませ、食後には読ましめず、其精神を苦むる事勿れ。半歳の後は、食後にも亦読ましむべし。一凡書を読むには、いそがはしく早く読むべからず。詳緩に之を読みて、字々句々分明なるべし。一字をも誤るべからず。必心到り眼到り口到るべし。此三到の内、心到を先とす。心此に在らざれば、見れども見えず。心到らずしては、みだりに口に読めども覚えず。又俄にしひて諳に読み覚えても、久しきを歴れば忘る。唯心をとめて、多く遍数を誦すれば、自然と覚えて、久しく忘れず。遍数を計へて熟読すべし。一書熟して後、又一書を読むべし。聖経賢伝の益ある書の外、雑書を見るべからず。心を正しくし、行儀を慎み、妄に言はず、笑はず、妄に外に出入せず、妄に動作せず、志を学に専一にすべし。常に暇を惜みて、用もなきに、徒に隙を費すべからず。
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『和俗童子訓』巻之三・読書法一書を読むには、必句読を明かにし、よみこゑを詳かにし、清濁を分ち、訓点に誤なく、てにはを精しくすべし。世俗の疎なる謬に従ふべからず。一書を読むに、当時略熟誦しても、久しく読まざれば必忘る。故に書を読み終つて後、既に読みたる書を、時々かへり読むべし。又毎日前の三四五度に授かりたる所を、今日読み習ふ所に通して、あとを読むべし。如此すれば忘れず。
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『酔古堂剣掃』集醒・書中の眼目を尋ね出す書を讀むは、須らく書中の眼目を尋ね出して始めて得べし。
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