酔古堂剣掃 / 集醒・書中の眼目を尋ね出す
讀書,須尋出書中眼目始得。
新字:読書,須尋出書中眼目始得。
書き下し
書を讀むは、須らく書中の眼目を尋ね出して始めて得べし。
現代語訳
書物を読むときは、その書の中の眼目、つまり急所を探し出してこそ、はじめて読んだといえるのです。
解説
読書の要諦を短く述べた一則です。眼目は目と目玉、転じて物事のいちばん大切な要点のことです。書物をただ字面どおりに最後まで読んでも、それだけでは読んだことになりません。その本が何を一番言いたいのか、どこに著者の思いが集まっているのかをつかんで、はじめて読書の意味があるというのです。囲碁でいう眼、絵画でいう画竜点睛の睛のように、全体を生かす一点を見つけることが大切です。仕事で資料を読むときも、報告書や企画書を読むときも同じです。細部を追うことに疲れる前に、この文書の眼目はどこかと問いながら読むと、理解が深まり、要点を人に伝える力も養われるでしょう。
この章句が説くこと
読書学問要点理解修身
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