格言聯璧 / 學問類・案上に多書すべからず、心中に少書すべからず
心不欲雜,雜則神蕩而不收。 心不欲勞,勞則神疲而不入。 心慎雜欲,則有餘靈。目慎雜觀,則有餘明。 案上不可多書,心中不可少書。
新字:心不欲雑,雑則神蕩而不収。 心不欲労,労則神疲而不入。 心慎雑欲,則有余霊。目慎雑観,則有余明。 案上不可多書,心中不可少書。
書き下し
心は雜ならんことを欲せず、雜なれば則ち神蕩ひて收まらず。 心は勞せんことを欲せず、勞すれば則ち神疲れて入らず。 心、雜欲を愼めば、則ち餘靈有り。目、雜觀を愼めば、則ち餘明有り。 案上には多書すべからず、心中には少書すべからず。
現代語訳
心は雑多であってはいけません。雑多であれば精神が揺れ動いて収まりません。 心は疲れさせてはいけません。疲れれば精神がくたびれて何も入ってきません。 心がさまざまな欲を慎めば、霊妙な働きに余裕が生まれます。目がさまざまなものを見るのを慎めば、視力に余裕が生まれます。 机の上に本をたくさん置いてはいけません。心のなかの書物を少なくしてはいけません。
解説
集中と余裕を説く聯です。心が雑多なものに向かうと精神は散り、疲れさせると学んだことが入らなくなります。三行目は心と目を対にして、欲や見るものを慎めば、かえって心の霊妙さや目の明るさに余力が残ると言います。最後の一句は印象的で、机の上に本を積み上げるより、一冊ずつ読んで心のなかに蓄えよと教えます。情報があふれる今日、画面にたくさんのタブや通知を開いたまま何も頭に残らない経験は誰にでもあるでしょう。見るものを絞ることが、深く吸収するための第一歩です。
この章句が説くこと
読書集中節制存養学問
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