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智囊 / 小慧・竇義

先是西市秤行之南,有十餘畝坳下潛污之地,目為「小海池」,為旗亭之內眾污所聚,義遂求買之。其主不測,義酬錢三萬。既獲之,於其中立標懸幡子,繞池設六七鋪,製造煎餅及團子,召小兒擲瓦礫,擊其幡標,中者以煎餅團子啖,不逾月,兩街小兒競往,所擲瓦已滿池矣。遂經度造店二十間,當其要害,日收利數千。店今存焉,號為「竇家店」。

新字:先是西市秤行之南,有十余畝坳下潜汚之地,目為「小海池」,為旗亭之内衆汚所聚,義遂求買之。其主不測,義酬銭三万。既獲之,於其中立標懸幡子,繞池設六七鋪,製造煎餅及団子,召小児擲瓦礫,撃其幡標,中者以煎餅団子啖,不逾月,両街小児競往,所擲瓦已満池矣。遂経度造店二十間,当其要害,日収利数千。店今存焉,号為「竇家店」。

書き下し

是より先に西市の秤行の南に、十余畝の坳下潜汚の地有り、目して「小海池」と為す、旗亭の内の衆汚の聚まる所なり、義は遂に求めて之を買わんとす。其の主は測らず、義は酬いること銭三万なり。既に之を獲て、其の中に標を立て幡子を懸け、池を繞りて六七鋪を設け、煎餅及び団子を製造し、小児を召して瓦礫を擲ち、其の幡標を撃たしめ、中たる者は煎餅団子を以て啖わしむ、月を逾えざるに、両街の小児競いて往き、擲つ所の瓦は已に池に満つ。遂に経度して店二十間を造り、其の要害に当たり、日に利を収むること数千なり。店は今存す、号して「竇家店」と為す。

現代語訳

これより先、西市の秤を扱う街の南に、十畝あまりの低くくぼんでよどんだ汚れた土地があり、「小海池」と呼ばれていた。市場の屋台や店の汚水が集まる所であった。竇義はこれを買い取ろうとした。持ち主は意図が測れず、竇義は銭三万を支払った。手に入れると、その中に目印の柱を立てて旗をかけ、池の周りに六、七軒の屋台を設け、煎餅や団子を作り、子どもたちを呼んで、瓦礫を投げて旗の目印を打たせ、当たった者には煎餅や団子を食べさせた。一か月もたたないうちに、両側の街の子どもたちが争って行き、投げられた瓦は池にいっぱいになった。そこで設計して店二十軒を建て、人通りの要所に当たったので、日に数千の利益を収めた。この店は今も残っており、「竇家店」と呼ばれている。

解説

前の窪地の埋め立てと同じ型を、より大きな規模で繰り返した話です。誰もが手を出さない汚れた土地を安く買い、子どもたちの遊びと景品で瓦礫を運ばせて埋め立て、立地の良い商業地に変えました。この一連の物語で光るのは、土地の本当の価値を、現状の汚れではなく立地から見抜く目です。そして、埋め立てという重労働を、遊びの設計で人に自発的にやらせる巧みさです。経営者や管理職は、評価の低い資産や、敬遠される案件に、再開発の価値がないかを問い直す視点を持てます。人を動かす報酬は金銭だけでなく、遊びや達成感にもなり得ます。ただし、この種の話は伝承の脚色もありえます。

この章句が説くこと

小海池瓦礫竇家店判断人を動かす再開発

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