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智囊 / 經務・富弼・滕元發・原杰

上命副都原杰往蒞其事,杰乃遍歷諸郡縣深山窮谷,宣上德意,延問流民,父老皆欣然,願附籍為良民。於是大會湖、陝、河南三省撫按,合謀僉議,籍流民得十二萬三千餘戶,皆給與閒曠田畝,令開墾以供賦役,建設州縣以統治之。遂割竹山之地置竹溪縣,割鄖津之地置鄖西縣,割漢中洵陽之地置白河縣,又升西安之商縣為商州,而析其地為商南、山陽二縣,又析唐縣、南陽、汝州之地為桐柏、南台、伊陽三縣,使流寓土著參錯而居,又即鄖陽城置鄖陽府,以統鄖及竹山、竹溪、鄖西、房、上津六縣之地,又置湖廣行都司及鄖陽衛於鄖陽,以為保障之計。因妙選賢能,薦為守令,流民遂安。今日招撫流移,皆虛文也。即有地,無室庐;即有田,無牛種。民何以歸?無怪乎其化為流賊矣。倘以討賊之費之半,擇一實心任事者專管招撫,經理生計,民且慶更生矣,何樂於為賊耶?

新字:上命副都原杰往莅其事,杰乃遍歴諸郡県深山窮谷,宣上徳意,延問流民,父老皆欣然,願附籍為良民。於是大会湖、陝、河南三省撫按,合謀僉議,籍流民得十二万三千余戸,皆給与閒曠田畝,令開墾以供賦役,建設州県以統治之。遂割竹山之地置竹渓県,割鄖津之地置鄖西県,割漢中洵陽之地置白河県,又升西安之商県為商州,而析其地為商南、山陽二県,又析唐県、南陽、汝州之地為桐柏、南台、伊陽三県,使流寓土著参錯而居,又即鄖陽城置鄖陽府,以統鄖及竹山、竹渓、鄖西、房、上津六県之地,又置湖広行都司及鄖陽衛於鄖陽,以為保障之計。因妙選賢能,薦為守令,流民遂安。今日招撫流移,皆虚文也。即有地,無室庐;即有田,無牛種。民何以帰?無怪乎其化為流賊矣。倘以討賊之費之半,択一実心任事者専管招撫,経理生計,民且慶更生矣,何楽於為賊耶?

書き下し

上、副都原杰に命じて往きて其の事に蒞ましむ。杰乃ち遍く諸郡県の深山窮谷を歴て、上の徳意を宣べ、流民に延問す。父老皆な欣然として、籍に附して良民と為らんことを願う。是に於いて大いに湖、陝、河南の三省の撫按を会し、合謀して僉議し、流民十二万三千余戸を籍し、皆な閑曠の田畝を給与し、開墾して以て賦役に供せしめ、州県を建設して以て之を統治せしむ。遂に竹山の地を割きて竹渓県を置き、鄖津の地を割きて鄖西県を置き、漢中洵陽の地を割きて白河県を置き、又西安の商県を升して商州と為して、其の地を析ちて商南、山陽の二県と為し、又唐県、南陽、汝州の地を析ちて桐柏、南台、伊陽の三県と為し、流寓土著をして参錯して居らしむ。又鄖陽城に即きて鄖陽府を置き、以て鄖及び竹山、竹渓、鄖西、房、上津の六県の地を統べ、又湖広行都司及び鄖陽衛を鄖陽に置き、以て保障の計と為す。因りて妙に賢能を選び、薦めて守令と為し、流民遂に安んず。今日の招撫流移は、皆な虚文なり。即ち地有れども室廬無く、即ち田有れども牛種無し。民何を以て帰らんや。其の化して流賊と為るを怪しむ無し。倘し討賊の費の半ばを以て、一人の実心任事なる者を択びて専ら招撫を管し、生計を経理せしめば、民は且に更生を慶ばんとす、何ぞ賊と為るを楽しまんや。

現代語訳

皇帝は副都御史の原杰に命じて、その事に当たらせた。原杰は諸郡県の深山や谷をくまなく巡り、皇帝の恩徳の意を宣べ、流民に問いただした。年長者たちは皆喜び、戸籍に登録して良民になることを願った。そこで湖広、陝西、河南の三省の巡撫と按察使を大いに集め、共に謀って協議し、流民十二万三千戸あまりを登録して、いずれも空いた広い田畑を与え、開墾して賦役に供させ、州県を建設して統治させた。そこで竹山の地を割いて竹渓県を置き、鄖津の地を割いて鄖西県を置き、漢中の洵陽の地を割いて白河県を置き、さらに西安の商県を昇格して商州とし、その地を分けて商南、山陽の二県とし、また唐県、南陽、汝州の地を分けて桐柏、南台、伊陽の三県とし、流れてきた者と土着の者を入り交じって住まわせた。さらに鄖陽城に鄖陽府を置き、鄖と竹山、竹渓、鄖西、房、上津の六県の地を統括させ、また湖広行都司と鄖陽衛を鄖陽に置き、防衛の備えとした。そして賢くて有能な者を選んで推薦し、長官にしたので、流民は安定した。今日の流民への招撫は、すべて形だけである。土地があっても住む家がなく、田があっても牛や種がない。民はどうして帰れようか。流賊に変わるのも当然だ。もし賊を討つ費用の半分を使って、真心で職務に励む者を選んで専ら招撫を担当させ、生計の立て方を整えさせれば、民は生き返ることを喜ぶだろう。どうして賊になることを楽しもうか。

解説

原杰は、流民が好んで流れたのではないと見て、自ら山奥まで足を運んで意向を聞き、十二万戸あまりに土地を与えました。さらに新たな県や府を設け、有能な人材を長官に選んで、制度の枠を整えています。馮夢龍は当時の招撫が形だけで、家も牛も種もないから民が賊になると指摘します。現代の人材施策でも、採用や受け入れの名目だけで、居場所や道具、仕事の条件を整えなければ、離脱や反発が起こります。形式の約束ではなく、生活が成り立つ条件まで整えることが、定着の鍵です。

この章句が説くこと

宣上徳意延問流民有地無室廬条件整備人材登用定着

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