文武訓 / 武訓上
一もろこしに、武藝十八事あり。日本にも武藝の數多し。射騎を先として大將も知るべし。刀術鎗術も必ず知るべし。其外に拔刀の法、刀をなげうつ法、眉尖刀の法あり。又鎌と棒とを用ふるにも法あり。法を知れば皆用をなし敵をうつ。又捕縛の法あり、拳あり。拳は、近年元贇といふ中華人來化して、此土にて死す。此者、此法を習ひしにはあらざれども、此法、中華にあることを語る。聞く人是を以て、其術をはじめてつくり出せり。
新字:一もろこしに、武芸十八事あり。日本にも武芸の数多し。射騎を先として大将も知るべし。刀術鎗術も必ず知るべし。其外に抜刀の法、刀をなげうつ法、眉尖刀の法あり。又鎌と棒とを用ふるにも法あり。法を知れば皆用をなし敵をうつ。又捕縛の法あり、拳あり。拳は、近年元贇といふ中華人来化して、此土にて死す。此者、此法を習ひしにはあらざれども、此法、中華にあることを語る。聞く人是を以て、其術をはじめてつくり出せり。
書き下し
一もろこしに、武芸十八事あり。日本にも武芸の数多し。射騎を先として大将も知るべし。刀術鎗術も必ず知るべし。其外に抜刀の法、刀をなげうつ法、眉尖刀の法あり。又鎌と棒とを用ふるにも法あり。法を知れば皆用をなし敵をうつ。又捕縛の法あり、拳あり。拳は、近年元贇といふ中華人来化して、此土にて死す。此者、此法を習ひしにはあらざれども、此法、中華にあることを語る。聞く人是を以て、其術をはじめてつくり出せり。
現代語訳
中国には武芸十八事があります。日本にも武芸の数は多くあります。射と騎を先として、大将も知るべきです。刀術・槍術も必ず知るべきです。そのほかに、抜刀の法、刀を投げ打つ法、眉尖刀(なぎなた)の法があります。また鎌と棒とを用いるにも法があります。法を知ればみな役に立ち、敵を討てます。また捕り縛る法があり、拳法があります。拳法は、近年、元贇という中国人が帰化して、この国で亡くなりました。この者はこの法を習ったのではありませんが、この法が中国にあることを語りました。聞いた人がこれをもとに、その術を初めて作り出したのです。
解説
この章句が説くこと
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