韓非子 / 亡徵第十五
好以智矯法、時以私雑公、法禁變易、號令数下者、可亡也。
新字:好以智矯法、時以私雑公、法禁変易、号令数下者、可亡也。
書き下し
好みて智を以て法を矯め、時に私を以て公に雑え、法禁變易し、號令数々下る者は、亡ぶ可きなり。
現代語訳
好んで知恵を用いて法をねじ曲げ、時に私事を公務に混ぜ、法や禁止事項が頻繁に変わり、命令が何度も下される者は、滅亡する可能性がある。
解説
自分の思いつきや知恵にまかせて決まりをねじ曲げ、ときに私事を公の務めに紛れ込ませ、決まりや禁じごとが頻繁に変わり、指図が何度も出されては撤回される。そのような人の上に立つ者は滅びると韓非は言います。会社の規則が上司の気分次第で変わる職場だけでなく、家庭の決まりごとが親の機嫌で変わったり、町内会の取り決めがそのときの都合でころころ変わったりするのも同じです。「この前はよかったのに今日は駄目」が続けば、周りの人はどの言葉を信じればよいか分からなくなり、決まりそのものへの信頼が失われます。人の上に立つ者は、いったん定めたことは軽々しく変えず、私情を交えずに一貫して守ることで、初めて周りから頼りにされるのです。
この章句が説くこと
朝令暮改ルール公私混同一貫性信頼機能不全
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