導師導古典を学びたいすべての人に

文武訓 / 文訓上之末

一凡、詩文章をつくらば、ことば平實にして、たくみにかざらず、ことなるあやしきことをいはず、やすくすなほにして、さすがにいやしく拙からず、ふるめかしかるべし。心は新しくして、わが志をいひのべんこそ宜しかるべけれ。

新字:一凡、詩文章をつくらば、ことば平実にして、たくみにかざらず、ことなるあやしきことをいはず、やすくすなほにして、さすがにいやしく拙からず、ふるめかしかるべし。心は新しくして、わが志をいひのべんこそ宜しかるべけれ。

書き下し

一凡、詩文章をつくらば、ことば平実にして、たくみにかざらず、ことなるあやしきことをいはず、やすくすなほにして、さすがにいやしく拙からず、ふるめかしかるべし。心は新しくして、わが志をいひのべんこそ宜しかるべけれ。

現代語訳

およそ詩文を作るなら、言葉は平明で、巧みに飾らず、変わった怪しいことを言わず、分かりやすく素直でありながら、それでいて卑しく拙くはなく、古風であるのがよいでしょう。心は新しくして、自分の志を言い述べるのが宜しいでしょう。

解説

詩文は言葉を平明にして飾らず奇をてらわず、しかも卑俗に落ちず古雅であるべきで、心は新しく自分の志を述べよと説きます。言葉は古く心は新しくという考えは、和歌で藤原定家らが説いた「詞は古きを慕ひ、心は新しきを求め」に通じるものです。益軒は奇巧や虚飾を一貫して嫌いました。今の文章でも、言葉は平易で品よく、中身には自分ならではの考えを込めるのが理想です。表現の奇抜さより内容の新しさで勝負せよという教えです。

この章句が説くこと

詩文文章平明志表現

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る