文武訓 / 文訓上
一經學は、四書五經など聖賢の書を、幼より早く讀んで、義理を知り、古の道に通ずべし。一史學は、左傳、史記、漢書、通鑑などを讀んで、古の事を知るなり。六藝の內、禮樂は文藝なり。射御は武藝なり。書數は文藝なりといへども、武事にも此二事なくては行はれず。經術義理の學問をつとめて、本とすべし。又經學のいとまに、左傳、史記、通鑑などの史學をすべし。是末なり。經學は古の道を知り、史學は古の事を知る。經傳を讀んで、其間には史學をすべし。學問は經史に專なるべし。
新字:一経学は、四書五経など聖賢の書を、幼より早く読んで、義理を知り、古の道に通ずべし。一史学は、左伝、史記、漢書、通鑑などを読んで、古の事を知るなり。六芸の内、礼楽は文芸なり。射御は武芸なり。書数は文芸なりといへども、武事にも此二事なくては行はれず。経術義理の学問をつとめて、本とすべし。又経学のいとまに、左伝、史記、通鑑などの史学をすべし。是末なり。経学は古の道を知り、史学は古の事を知る。経伝を読んで、其間には史学をすべし。学問は経史に専なるべし。
書き下し
一経学は、四書五経など聖賢の書を、幼より早く読んで、義理を知り、古の道に通ずべし。一史学は、左伝、史記、漢書、通鑑などを読んで、古の事を知るなり。六芸の内、礼楽は文芸なり。射御は武芸なり。書数は文芸なりといへども、武事にも此二事なくては行はれず。経術義理の学問をつとめて、本とすべし。又経学のいとまに、左伝、史記、通鑑などの史学をすべし。是末なり。経学は古の道を知り、史学は古の事を知る。経伝を読んで、其間には史学をすべし。学問は経史に専なるべし。
現代語訳
一、経学は、四書五経など聖賢の書を、幼いうちから早く読んで、義理を知り、古の道に通じるべきものです。一、史学は、左伝・史記・漢書・資治通鑑などを読んで、古の出来事を知るものです。六芸のうち、礼と楽は文の芸です。射と御は武の芸です。書と数は文の芸ですが、武の事にもこの二つがなくては行えません。経術と義理の学問をつとめて、これを本とすべきです。また経学の合間に、左伝・史記・通鑑などの史学をすべきです。これは末です。経学は古の道を知り、史学は古の事を知るものです。経伝を読んで、その合間に史学をすべきです。学問は経と史に専念すべきです。
解説
この章句が説くこと
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人物志・體別夫れ學は材を成す所以なり、疏は情を推す所以なり。偏材の性は、移轉すべからず。
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説苑・建本子思曰わく、学は才を益す所以なり、礪は刃を致す所以なり。吾嘗て幽処して深く思うも、学の速やかなるに若かず。吾嘗て跂ちて望むも、高きに登りて博く見るに若かず。故に風に順いて呼べば、声疾しきを加えざれども聞く者衆し。丘に登りて招けば、臂長きを加えざれども見る者遠し。故に魚は水に乗り、鳥は風に乗り、草木は時に乗る。
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