武家家訓集 / 北条早雲廿一箇条第16条
一奉公のすきには馬を乘ならふべし、下地を達者に乘ならひて、用のたつな以下は稽古すべき也、
新字:一奉公のすきには馬を乗ならふべし、下地を達者に乗ならひて、用のたつな以下は稽古すべき也、
書き下し
一奉公のすきには馬を乘ならふべし、下地を達者に乘ならひて、用のたつな以下は稽古すべき也、
現代語訳
奉公の合間には馬の乗り方を習うのがよい。基本をしっかり乗りこなせるようにして、実用に立つ程度から先は稽古すべきである。
解説
勤めの合間に馬術を稽古せよという条です。下地を達者に乗りならうこと、つまり基礎を固めることを先に置き、実用に足りる水準から先は稽古を重ねるべきだと、段階を分けて述べています。武家にとって馬は移動と戦の道具でしたから、日常の務めの隙間を鍛錬に充てる習慣を求めているわけです。現代に置き換えれば、本業の合間に基礎技能を磨き続けることにあたります。忙しさを理由に練習を止めがちな管理職にとって、隙間の時間こそが差を生むという示唆になります。まず土台を固め、それから伸ばすという順序も、人材育成にそのまま使えます。
この章句が説くこと
基礎訓練隙間時間稽古段階習慣武家家訓集
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