武家家訓集 / 北条早雲廿一箇条第2条
一朝はいかにもはやく起べし、遲く起ぬれば、召仕ふ者まで由斷しつかはれず、公私の用をかくなり、はたしては必主君にみかぎられ申べしと、ふかくつゝしむべし、
新字:一朝はいかにもはやく起べし、遅く起ぬれば、召仕ふ者まで由断しつかはれず、公私の用をかくなり、はたしては必主君にみかぎられ申べしと、ふかくつゝしむべし、
書き下し
一朝はいかにもはやく起べし、遲く起ぬれば、召仕ふ者まで由斷しつかはれず、公私の用をかくなり、はたしては必主君にみかぎられ申べしと、ふかくつゝしむべし、
現代語訳
朝はできるだけ早く起きなさい。遅く起きれば、召し使う者まで気がゆるみ、公私の用事を欠くことになります。結局は必ず主君に見限られるでしょうから、深く慎みなさい。
解説
朝は早く起きよ、という生活の基本を述べる条です。遅く起きると、使われる者まで油断して使いものにならず、公私の用を欠き、ついには主君に見限られると続きます。自分一人の怠けが、周囲の気のゆるみに広がるという見方に注意したいところです。上に立つ者の起床の遅れは、家来の働きまで鈍らせるのです。現代の職場でも、管理職の始業や準備の遅れは、チーム全体の動きの鈍さとなって現れます。早起きの是非というより、自分の生活の緩みが他人に伝わるという自覚を促す条として読めます。
この章句が説くこと
早起き生活習慣油断見限られる朝の規律武家家訓集
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