武家家訓集 / 北条早雲廿一箇条第15条
一歌道なき人は、無手に賤き事なり、學ぶべし、常の出言に愼み有べし、一言にても人の胸中しらる者也、
新字:一歌道なき人は、無手に賤き事なり、学ぶべし、常の出言に慎み有べし、一言にても人の胸中しらる者也、
書き下し
一歌道なき人は、無手に賤き事なり、學ぶべし、常の出言に愼み有べし、一言にても人の胸中しらる者也、
現代語訳
和歌の道をたしなまない人は、むやみに卑しいものです。学びなさい。普段の言葉づかいに慎みがあるべきです。一言だけでも、人の胸の内は知られるものです。
解説
和歌の素養と、普段の言葉づかいを述べる条です。歌の道を知らない人は何かと下品なので学ぶべきだとし、日頃の発言に慎みを持て、一言でも人の心の内は知れるものだと続けます。和歌は教養であると同時に、言葉を選ぶ訓練でもあったと読めます。一言に人柄が現れるという指摘は、短い発言で評価が決まる現代の会議やメールにもそのまま当てはまります。経営者や管理職にとっては、専門知識とは別に、言葉を磨く教養を持つことが、判断力や品位を伝える力になります。普段の言葉を整えるという地味な努力が説かれています。
この章句が説くこと
言葉づかい教養和歌人柄慎み武家家訓集
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人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
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