武家家訓集 / 北条早雲廿一箇条第11条
一數多まじはりて事なかれといふことあり、何事も人にまかすべき事也、
新字:一数多まじはりて事なかれといふことあり、何事も人にまかすべき事也、
書き下し
一數多まじはりて事なかれといふことあり、何事も人にまかすべき事也、
現代語訳
多人数で交わって事なきを得ようとするな、という言葉があります。何事も、人に任せるべきことです。
解説
短い一文の条で、冒頭の「数多まじはりて事なかれ」は、多くの人と交わって余計な事を起こすな、といった意味で引かれる言葉と読めます。続けて、何事も人に任せるべきだと言います。二つの文の関係は簡略で、人付き合いを広げすぎず、細かな事は適した者に任せよという趣旨にも、任せることで自分が事を抱えこまないという趣旨にも取れ、断定はできません。現代の管理職にとっては、自分で全部を抱えずに任せることと、交際や会議を広げすぎて大事を見失わないことの両面が考えられます。短いからこそ、自分の状況に引きつけて読む余地の大きい条です。
この章句が説くこと
任せる委任交際抱え込み管理職武家家訓集
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