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武治提要 / 大治・第2段

大治の本、必勝の武備にあり。必勝の武備、百歲の久を經るといへども、其新なること嚴然として今砥を出たる靈劔のごとし。紫電雲を裂、淸霜肌にしむ、侵すべからず、中るべからざるを、天下の士皆甘心す。故に往古の讎敵たるものといへども、手を拱て心服す。風化の極、大治を以て功の終とす。其義深哉、熟哉。

新字:大治の本、必勝の武備にあり。必勝の武備、百歳の久を経るといへども、其新なること厳然として今砥を出たる霊剣のごとし。紫電雲を裂、清霜肌にしむ、侵すべからず、中るべからざるを、天下の士皆甘心す。故に往古の讎敵たるものといへども、手を拱て心服す。風化の極、大治を以て功の終とす。其義深哉、熟哉。

書き下し

大治の本、必勝の武備にあり。必勝の武備、百歲の久を經るといへども、其新なること嚴然として今砥を出たる靈劔のごとし。紫電雲を裂、淸霜肌にしむ、侵すべからず、中るべからざるを、天下の士皆甘心す。故に往古の讎敵たるものといへども、手を拱て心服す。風化の極、大治を以て功の終とす。其義深哉、熟哉。

現代語訳

大治の本は、必勝の武備にあります。必勝の武備は、百年の久しきを経ても、その新しいことは厳然として、いま砥石から出たばかりの霊剣のようです。紫の稲妻が雲を裂き、清らかな霜が肌にしみるように、侵すことができず、当たることができないその様を、天下の士はみな心から喜び服します。だから、昔の仇敵であった者でさえ、手を拱いて心から従います。風化の極みは、大治をもって功の終わりとします。その意義は深く、熟しているものです。

解説

前の段を受け、大治の根本は必勝の備えにあり、それは百年を経ても、砥石から出たばかりの霊剣のように新しくあるべきだと言います。稲妻が雲を裂き、霜が肌にしみるような、侵せず当たれない姿に、天下の士は心から服し、かつての仇敵ですら手を拱いて従う。風化の終点は、そこに行き着く大治だと結びます。比喩が印象的ですが、要点は、備えは古びさせず、常に研ぎ続けよという点です。技術やノウハウは、時間が経つと錆び、組織は何もしなくても弛みます。経営者や管理職が定期的に見直し、鍛え直すことが、結果として争わない強さの源になります。

この章句が説くこと

必勝の武備霊剣更新風化心服武治提要

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