武治提要 / 省察・第4段
政令法律を制するの道、一事の微物といへども、必ず省察すべし。省察の工夫綿密ならざるときは、其習染後世に引て、子孫の憂となる、武威を減ずるの禍多し。
書き下し
政令法律を制するの道、一事の微物といへども、必ず省察すべし。省察の工夫綿密ならざるときは、其習染後世に引て、子孫の憂となる、武威を減ずるの禍多し。
現代語訳
政令や法律を作るにあたっては、たとえ些細なことでも、必ず省察すべきです。省察の工夫が細やかでないと、その悪い習いが後の世に引き継がれ、子孫の憂いとなります。武威を減らすという禍いも、多くなるでしょう。
解説
この段は短いながら、小さな決めごとほど後世への影響が大きいので、省察を欠かすなという警告です。語り口は、一事の微物といえども、と細部を強調しています。会社の規程や運用ルールも、一度決めると慣習になり、決めた当人がいなくなっても残ります。当初は一時しのぎのつもりだったものが、何年も後に負担になることがあります。新しい決まりを作るときに、これは後の人が見て納得できるかと一度考える習慣が、管理職には必要です。
この章句が説くこと
省察政令習染子孫細部武治提要
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『武治提要』立規制・第3段規制の本、事物の明辨にあり。事物明辨の極に至るときは、期せずして其事物より規制を呈露し來る、これ法則の至れるものなり。これを取て法則となすときは、百世以て變ずべからず。かれいまで呈露せずして、吾より作爲するときは、其規制天下古今の模範となすにたらず。
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