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晏子春秋 / 諫上・景公遊公阜一日有三過言晏子諫

今君若設文而受諫,謁聖賢人,雖不去彗,星將自亡。今君嗜酒而並于樂,政不飾而寬於小人,近讒好優,惡文而疏聖賢人,何暇去彗?茀又將見矣。」公忿然作色,不說,及晏子卒,公出屏而立曰:「嗚呼!昔者從夫子而游公阜,夫子一日而三責我,今誰責寡人哉?」

新字:今君若設文而受諫,謁聖賢人,雖不去彗,星将自亡。今君嗜酒而並于楽,政不飾而寛於小人,近讒好優,悪文而疏聖賢人,何暇去彗?茀又将見矣。」公忿然作色,不説,及晏子卒,公出屏而立曰:「嗚呼!昔者従夫子而游公阜,夫子一日而三責我,今誰責寡人哉?」

書き下し

今、君、若し文を設けて諫めを受け、聖賢の人に謁せば、彗を去らずと雖も、星は将に自ずから亡びん。今、君、酒を嗜みて楽しみに並び、政は飾らずして小人に寛く、讒に近づき優を好み、文を悪みて聖賢の人を疎んず。何の暇ありてか彗を去らん。茀、又将に見われんとす」と。公、忿然として色を作し、説ばず。晏子の卒するに及び、公、出でて屏して立ちて曰く、「嗚呼、昔者、夫子に従いて公阜に遊ぶ。夫子、一日にして三たび我を責む。今、誰か寡人を責めんや」と。

現代語訳

いま君が礼の文を整えて諫めを受け入れ、聖人賢者にお会いになるなら、彗星を払い除かなくとも、星は自然に消えるでしょう。ところが君は酒を好んで楽しみに耽り、政は整えずに小人に寛大で、讒言する者を近づけ芸人を好み、文を嫌って聖人賢者を遠ざけておられる。彗星を払う暇などあるものですか。ほうき星はまた現れるでしょう」。公は怒って顔色を変え、不機嫌になりました。のちに晏子が亡くなると、公は外に出て屏のそばに立ち、言いました。「ああ、昔、あの方に従って公阜に遊んだとき、あの方は一日のうちに三度も私を責めた。いまは誰が私を責めてくれるのだろう」。

解説

前の段の続きで、晏子は彗星を祓おうとする景公に、祓うべきはほうき星ではなく君自身の行いだと述べます。酒、楽しみ、小人への寛容、讒言を好む癖、賢者を遠ざけること。数え上げた項目はどれも、日々の振る舞いの積み重ねです。星が現れたこと自体を問題にするより、現れる理由を直せば消える、という筋になっています。注目したいのは結びで、晏子の死後に景公が、一日に三度責められたことをなつかしむ点です。叱られている最中は不快でも、その人がいなくなって初めて価値に気づくことがあります。耳の痛いことを言う人を、組織の中でどう遇しているか。失ってから気づく前に、自分の周りを見直す機会になる一節です。

この章句が説くこと

諫言彗星小人叱ってくれる人自省晏子春秋

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