修身要領 / 第十八条
礼儀作法は、敬愛の意を表する人間交際上の要具なれば、苟めにも之を忽にす可らず。只その過不及なきを要するのみ。
書き下し
礼儀作法は、敬愛の意を表する人間交際上の要具なれば、いやしくもこれをゆるがせにすべからず。ただその過不及なきを要するのみ。
現代語訳
礼儀作法は、相手への敬意と親愛の気持ちを表す、人づきあいのうえでの大切な道具ですから、かりそめにもおろそかにしてはなりません。ただし、足りなすぎても行き過ぎてもいけないということが肝心です。
解説
礼儀作法を、敬いと親しみを伝えるための道具と位置づけ、軽んじてはならないが過不足があってもいけない、と述べる条です。形式そのものを目的とせず、気持ちを相手に届ける手段として見ている点に特徴があります。堅苦しい作法を重んじた旧来の風習への見直しも、背景にあったと考えられます。ビジネスでも、挨拶や言葉づかいの欠けは信頼を損ない、過剰な遜りは距離を生みます。相手と場面に合った加減を探ることが、礼の実質になります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
礼儀作法敬愛交際要具過不及ほどよさ
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