師導古典を学びたいすべての人に

伝習録 / 教約

凡習禮須要澄心肅慮,審其儀節,度其容止,毋忽而惰,毋沮而怍,毋徑而野,從容而不失之迂緩,脩謹而不矢之拘局。久則禮貌習熟,德性堅定矣。童生班次皆如歌詩,每間一日,則輪一班習禮,其餘皆就席斂容肅觀。習禮之日,免其課仿。每十日則總四班遞習於本學。每朔望,則集各學會習於書院。

新字:凡習礼須要澄心粛慮,審其儀節,度其容止,毋忽而惰,毋沮而怍,毋径而野,従容而不失之迂緩,脩謹而不矢之拘局。久則礼貌習熟,徳性堅定矣。童生班次皆如歌詩,毎間一日,則輪一班習礼,其余皆就席斂容粛観。習礼之日,免其課仿。毎十日則総四班逓習於本學。毎朔望,則集各學会習於書院。

書き下し

凡そ習礼は須らく心を澄まし慮りを粛しくし、其の儀節を審らかにし、其の容止を度り、忽(ゆるが)せにして惰る毋く、沮みて怍(は)ずる毋く、径にして野なる毋く、従容にして之を迂緩に失せず、脩謹にして之を拘局に失せざるべし。久しければ則ち礼貌は習熟し、徳性は堅定ならん。童生の班次は皆な歌詩の如し。一日を間(お)く毎に、則ち一班を輪して礼を習わしめ、其の余は皆な席に就きて容を斂め粛観す。習礼の日は、其の課仿を免ず。十日毎に則ち四班を総べて本学に遞習す。朔望毎に、則ち各学を集めて書院に会習す。

現代語訳

礼を習うには、心を澄まし思いを粛然とさせ、作法を審らかにし、振る舞いを測り、いい加減に怠らず、ひるんで恥じず、ぶしつけに粗野にならず、ゆったりとして緩慢に流れず、慎み深くして窮屈にならないようにする。長く続ければ、礼にかなった振る舞いが身につき、徳性は堅く定まる。班分けは詩と同じ。一日おきに一班が礼を習い、他は席で姿勢を正して見る。礼を習う日は、書き取りを免除する。十日ごとに四班をまとめて学校で順に習う。一日と十五日には、各学校を集めて書院で合同で習う。

解説

「ゆったりとして緩慢に流れず、慎み深くして窮屈にならない」。両極を避けた、中間の幅を示します。基準を数値ではなく、両端を示すことで伝える。この加減が、身につくまで繰り返すのです。

この章句が説くこと

従容而不失之迂緩脩謹而不矢之拘局

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ