修身要領 / 第十条
一夫一婦の間に生るゝ子女は、其父母の他に父母なく、其子女の他に子女なし。親子の愛は真純の親愛にして、之を傷けざるは一家幸福の基なり。
書き下し
一夫一婦の間に生まるる子女は、その父母の他に父母なく、その子女の他に子女なし。親子の愛は真純の親愛にして、これを傷つけざるは一家幸福の基なり。
現代語訳
一夫一婦の間に生まれた子どもにとって、その父母のほかに父母はなく、その父母にとって、その子どものほかに子どもはいません。親子の愛は、混じりけのない純粋な親しみの愛であり、これを傷つけないことが、一家の幸福の土台です。
解説
親子関係の条で、前の条の一夫一婦を受けています。当時は妾を持つ慣行が残っており、それによる家庭内の不和を戒める意図があったと読めます。表現は当時の家族観に基づきますが、親子の愛を傷つけない配慮が家庭の幸せの基になる、という点は今も通じます。養子や再婚家庭など、家族の形が多様になった現代では、血縁にこだわらず、子どもが安心して愛を受けられる環境を整えるという読み方もできます。職場でも、家庭の事情を持つ人への配慮や、家族との時間を尊重する文化は、働く人の安定につながります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
親子の愛一夫一婦家庭幸福の基真純子女
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