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修身要領 / 第九条

結婚は人生の重大事なれば、配偶の撰択は最も慎重ならざる可らず。一夫一婦終身同室、相敬愛して、互いに独立自尊を犯さゞるは、人倫の始なり。

書き下し

結婚は人生の重大事なれば、配偶の選択は最も慎重ならざるべからず。一夫一婦終身同室、相敬愛して、たがいに独立自尊を犯さざるは、人倫の始めなり。

現代語訳

結婚は人生の重大事ですから、配偶者の選択はもっとも慎重でなければなりません。一夫一婦が生涯同じ家で暮らし、たがいに敬い愛して、相手の独立自尊を侵さないことが、人としての道の始まりです。

解説

結婚についての条です。一夫一婦、終身同室といった表現には、1900年当時の家族観が表れており、離婚や多様な家族の形が当たり前になった今とは前提が異なります。それでも、結婚相手を慎重に選ぶこと、そして相手の独立自尊を侵さないことという二点は、今も通じる考えです。当時は親が縁談を決める慣行も強く、選択の重さを説くこと自体が主張でした。パートナーでも同僚でも、近しい関係ほど、相手の考えや生き方を自分のものにしてしまう誘惑が働きます。親しさと尊重を両立させる姿勢が問われます。
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人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

結婚配偶の選択一夫一婦敬愛独立自尊人倫

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