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春秋繁露 / 『春秋繁露』天道施第八十二・名は物を分ける働き

名者、所以別物也、親者重、疏者輕、尊者文、卑者質、近者詳、遠者略、文辭不隱情、明情不遺文、人心從之而不逆、古今通貫而不亂、名之義也。

新字:名者、所以別物也、親者重、疏者軽、尊者文、卑者質、近者詳、遠者略、文辞不隠情、明情不遺文、人心従之而不逆、古今通貫而不乱、名之義也。

書き下し

名とは、物を別つ所以なり。親しき者は重く、疏き者は軽く、尊き者は文り、卑き者は質し、近き者は詳らかにし、遠き者は略す。文辞は情を隠さず、情を明らかにして文を遺さず、人心之に従いて逆らわず、古今通貫して乱れざるは、名の義なり。

現代語訳

名とは、物を区別するためのものです。親しいものは重く、疎いものは軽く、尊いものは飾り、卑いものは質素に、近いものは詳しく、遠いものは略して扱います。言葉の飾りは実情を隠さず、実情を明らかにして言葉を欠かさず、人の心が従って逆らわず、古今を通じて乱れないのが、名の義です。

解説

名は物を区別するためにあり、親疎や尊卑に応じて重さや詳しさを変え、言葉が実情を隠さず、人の心が納得して従うものであるべきだと述べます。『春秋繁露』は前漢の董仲舒に帰される書で、身分に応じた扱いの差を前提とする点は当時の見方として読む必要があります。現代では、役職名、職務定義、評価基準といった名の付け方が、実態を隠さず、現場の納得を得られているかを点検する観点になります。
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この章句が説くこと

名物を別つ実情文辞人心通貫

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