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尚書 / 泰誓中

惟戊午,王次于河朔。群后以師畢會。王乃徇師而誓,曰:「嗚呼!西土有眾,咸聽朕言。我聞:

新字:惟戊午,王次于河朔。群后以師畢会。王乃徇師而誓,曰:「嗚呼!西土有衆,咸聴朕言。我聞:

書き下し

惟れ戊午、王河朔に次(やど)る。群后師を以て畢く会す。王乃ち師を徇(めぐ)りて誓ひて曰く、「嗚呼(ああ)、西土の有衆、咸朕が言を聴け。我聞く、

現代語訳

戊午(ぼご)の日、王(武王)は黄河の北岸に宿営した。諸侯は軍を率いてことごとく集まった。王はそこで軍をめぐって誓い、言った。「ああ、西方の地の者たちよ、皆私の言葉を聴け。私はこう聞いている。

解説

泰誓中篇の冒頭である。戊午の日、武王は黄河を渡って北岸に陣を構え、諸侯の軍がすべて合流したところで、兵士たちの間をめぐって誓いを述べる。呼びかけられる「西土の有衆」は、周の本拠である西方から従ってきた人々を指す。この後に「吉人は善を為すに惟れ日も足らず、凶人は不善を為すに亦惟れ日も足らず」という古人の言葉が続き、善悪の対比から紂王の罪へと話が進む。大軍を前にした指揮官が、自ら兵の間を歩いて語りかけるという姿は、現場に出て直接言葉を届けることの力を示している。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

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