証道歌 / 『証道歌』何の宗かと問われて
有人問我解何宗。報道摩訶般若力。或是或非人不識。逆行順行天莫測。吾早曾經多劫修。不是等閑相誑惑。 建法幢。立宗旨。明明佛敕曹谿是。第一迦葉首傳燈。二十八代西天記。 法東流。入此土。菩提達摩為初祖。六代傳衣天下聞。後人得道何窮數。
新字:有人問我解何宗。報道摩訶般若力。或是或非人不識。逆行順行天莫測。吾早曽経多劫修。不是等閑相誑惑。 建法幢。立宗旨。明明仏勅曹谿是。第一迦葉首伝灯。二十八代西天記。 法東流。入此土。菩提達摩為初祖。六代伝衣天下聞。後人得道何窮数。
書き下し
人有りて我れに何れの宗をか解すると問わば、報じて道う、摩訶般若の力なりと。或いは是、或いは非、人は識らず。逆行も順行も天も測らず。吾れ早に曽て多劫の修を経たり、等閑にして相い誑惑するに不ず。 法幢を建て、宗旨を立つ。明明たる仏の敕は曹谿是れなり。第一に迦葉は首めて灯を伝え、二十八代西天に記す。 法は東に流れ、此の土に入る。菩提達摩を初祖と為す。六代に衣を伝えて天下に聞こえ、後人の道を得ること窮まる数あらんや。
現代語訳
もし誰かが私に、どの宗派を理解しているのかと尋ねるなら、私は答えます。摩訶般若の力だと。肯定も否定も、人にはわかりません。逆に行くのも順に行くのも、天にも測れません。私はとうに多くの時間にわたって修行してきました。いいかげんな気持ちで、人をだますのではありません。 法の旗を建て、宗旨を立てます。はっきりした仏の教えは、曹谿の道がそれです。第一に迦葉が最初に灯火を伝え、二十八代にわたり西天で記されました。 法は東に流れ、この国に入りました。菩提達磨が初祖です。六代にわたり衣を伝えて天下に聞こえ、のちの人が道を得たことは、数え尽くせません。
解説

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