士規七則 / 陽明学
士規七則(陽明学)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全7句。
吉田松陰(一八三〇〜一八五九)が、安政二年(一八五五)正月、萩の野山獄に囚われていた二十六歳のとき、叔父玉木文之進の子で従弟の彦介(毅甫)の元服を祝って書き与えた、武士の心得七か条です。人が禽獣と異なるのは五倫、とりわけ忠孝による、という第一則に始まり、日本に生まれた者の自覚、士道は義より大なるはなく義と勇は互いに支え合うこと、質実で欺かず過ちを言い繕わないこと、古今に通じ聖賢を師とすること、師友に恵まれるよう交わりを慎むこと、そして「死して後已む」の四字を説きます。最後に全体を「志を立てて以て万事の源と為し、交はりを択びて以て仁義の行ひを輔け、書を読みて以て聖賢の訓へを稽ふ」の三つにまとめ、これを身につけた者を一人前の大人と呼びました。松下村塾の教えの骨格をなす文として、明治以後は学校でも広く読まれました。師導では『吉田松陰全集』定本版(一九三四)第二巻の野山獄文稿を底本に、民友社『松陰先生遺著』(一九〇九)と照らし、序・七則・結びを章句にして本文の百パーセントを覆いました。学派は「陽明学」に置いています。
人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
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