史記 / 亀策列伝
求財物買臣妾馬牛追亡人漁獵不得。行者不來。擊盜不相見。聞盜不來。徙官徙。居官有憂。居家室見貴人請謁不吉。歲稼不孰。民疾疫。歲中無兵。行不遇盜。雨不雨。霽不霽。不吉。命曰漁人。以占病者,病者甚,不死。繋者出。求財物買臣妾馬牛擊盜請謁追亡人漁獵得。行者行來。聞盜來不來。徙官不徒。居家室吉。歲稼不孰。民疾疫。歲中毋兵。見貴人吉。行不遇盜。雨不雨。霽不霽。吉。命曰首仰足肣內高外下。以占病,病者甚,不死。繋者不出。求財物買臣妾馬牛追亡人漁獵得。行不行。來者來。擊盜勝。徙官不徙。居官有憂,無傷也。居家室多憂病。歲大孰。民疾疫。歲中有兵不至。見貴人請謁不吉。行遇盜。雨不雨。霽不霽。吉。命曰橫吉上有仰下有柱。病久不死。繋者不出。求財物買臣妾馬牛追亡人漁獵不得。行不行。來不來。擊盜不行,行不見。聞盜來不來。徙官不徙。居家室見貴人吉。歲大孰。民疾疫。歲中毋兵。行不遇盜。雨不雨。霽不霽。大吉。命曰橫吉榆仰。以占病,不死。繋者不出。求財物買臣妾馬牛至不得。行不行。來不來。擊盜不行,行不見。聞盜來不來。徙官不徙。居官家室見貴人吉。歲孰。歲中有疾疫,毋兵。請謁追亡人不得。漁獵至不得。行不得。
新字:求財物買臣妾馬牛追亡人漁猟不得。行者不来。撃盗不相見。聞盗不来。徙官徙。居官有憂。居家室見貴人請謁不吉。歳稼不孰。民疾疫。歳中無兵。行不遇盗。雨不雨。霽不霽。不吉。命曰漁人。以占病者,病者甚,不死。繋者出。求財物買臣妾馬牛撃盗請謁追亡人漁猟得。行者行来。聞盗来不来。徙官不徒。居家室吉。歳稼不孰。民疾疫。歳中毋兵。見貴人吉。行不遇盗。雨不雨。霽不霽。吉。命曰首仰足肣内高外下。以占病,病者甚,不死。繋者不出。求財物買臣妾馬牛追亡人漁猟得。行不行。来者来。撃盗勝。徙官不徙。居官有憂,無傷也。居家室多憂病。歳大孰。民疾疫。歳中有兵不至。見貴人請謁不吉。行遇盗。雨不雨。霽不霽。吉。命曰横吉上有仰下有柱。病久不死。繋者不出。求財物買臣妾馬牛追亡人漁猟不得。行不行。来不来。撃盗不行,行不見。聞盗来不来。徙官不徙。居家室見貴人吉。歳大孰。民疾疫。歳中毋兵。行不遇盗。雨不雨。霽不霽。大吉。命曰横吉榆仰。以占病,不死。繋者不出。求財物買臣妾馬牛至不得。行不行。来不来。撃盗不行,行不見。聞盗来不来。徙官不徙。居官家室見貴人吉。歳孰。歳中有疾疫,毋兵。請謁追亡人不得。漁猟至不得。行不得。
書き下し
財物を求め臣妾・馬牛を買ひ亡人を追ひ漁猟するは得ず。行く者は来たらず。盗を撃つも相見ず。盗を聞くも来たらず。官を徙せば徙る。官に居るは憂ひ有り。家室に居り貴人に見え請謁するは吉ならず。歳稼は孰せず。民は疾疫す。歳中兵無し。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。吉ならず。命じて漁人と曰ふ。以て病者を占ふに、病者甚だしけれども死せず。繋がるる者は出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ盗を撃ち請謁し亡人を追ひ漁猟するは得。行く者は行きて来たる。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙すも徒(うつ)らず。家室に居るは吉。歳稼は孰せず。民は疾疫す。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは吉。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。吉なり。命じて首仰足肣内高外下と曰ふ。以て病を占ふに、病者甚だしけれども死せず。繋がるる者は出でず。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ亡人を追ひ漁猟するは得。行くは行かず。来たる者は来たる。盗を撃てば勝つ。官を徙すも徙さず。官に居るは憂ひ有れども傷む無し。家室に居るは憂ひ病多し。歳は大いに孰す。民は疾疫す。歳中兵有れども至らず。貴人に見え請謁するは吉ならず。行きて盗に遇ふ。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。吉なり。命じて横吉上有仰下有柱と曰ふ。病久しけれども死せず。繋がるる者は出でず。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ亡人を追ひ漁猟するは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つは行かず、行くも見ず。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙すも徙さず。家室に居り貴人に見ゆるは吉。歳は大いに孰す。民は疾疫す。歳中兵毋し。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。大吉なり。命じて横吉楡仰と曰ふ。以て病を占ふに、死せず。繋がるる者は出でず。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは、至れども得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つは行かず、行くも見ず。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙すも徙さず。官に居り家室に居り貴人に見ゆるは吉。歳は孰す。歳中疾疫有り、兵毋し。請謁し亡人を追ふは得ず。漁猟は至れども得ず。行くも得ず。
現代語訳
財物を求めること、召使いや馬・牛を買うこと、逃亡者の追跡、漁や狩りは得られない。旅に出た者は帰って来ない。盗賊を撃ちに行っても出会わない。盗賊のうわさを聞いても来ない。官職を移そうとすれば移る。官職にとどまれば心配ごとがある。家に住むこと、貴人に会うこと、頼みごとは吉でない。その年の穀物は実らない。民は疫病にかかる。その年に戦はない。旅に出て盗賊に遭わない。雨は降りそうで降らない。晴れそうで晴れない。吉でない。(次の形)名づけて「漁人」という。これで病人を占えば、病は重いが死なない。捕らわれている者は出られる。財物を求めること、召使いや馬・牛を買うこと、盗賊討伐、頼みごと、逃亡者の追跡、漁や狩りは得られる。旅に出る者は出て帰って来る。盗賊が来ると聞いても来ない。官職を移そうとしても移らない。家に住むのは吉。その年の穀物は実らない。民は疫病にかかる。その年に戦はない。貴人に会うのは吉。旅に出て盗賊に遭わない。雨は降りそうで降らない。晴れそうで晴れない。吉である。(次の形)名づけて「首仰足肣内高外下」(首が上がり足が縮み、内が高く外が低い)という。これで病を占えば、病は重いが死なない。捕らわれている者は出られない。財物を求めること、召使いや馬・牛を買うこと、逃亡者の追跡、漁や狩りは得られる。旅に出るのは出ない。来る者は来る。盗賊を撃てば勝つ。官職を移そうとしても移らない。官職にとどまれば心配ごとはあるが害はない。家に住めば心配ごとや病が多い。その年は大いに実る。民は疫病にかかる。その年に戦は起こるが(ここまでは)及ばない。貴人に会うことと頼みごとは吉でない。旅に出て盗賊に遭う。雨は降りそうで降らない。晴れそうで晴れない。吉である。(次の形)名づけて「横吉上有仰下有柱」(横吉で上に仰ぎがあり下に柱がある)という。病は長引くが死なない。捕らわれている者は出られない。財物を求めること、召使いや馬・牛を買うこと、逃亡者の追跡、漁や狩りは得られない。旅に出るのは出ない。来るのは来ない。盗賊を撃ちに行くのは行かず、行っても出会わない。盗賊が来ると聞いても来ない。官職を移そうとしても移らない。家に住むことと貴人に会うことは吉。その年は大いに実る。民は疫病にかかる。その年に戦はない。旅に出て盗賊に遭わない。雨は降りそうで降らない。晴れそうで晴れない。大吉である。(次の形)名づけて「横吉楡仰」という。これで病を占えば死なない。捕らわれている者は出られない。財物を求めることと召使いや馬・牛を買うことは、手元まで来ても得られない。旅に出るのは出ない。来るのは来ない。盗賊を撃ちに行くのは行かず、行っても出会わない。盗賊が来ると聞いても来ない。官職を移そうとしても移らない。官職にとどまること、家に住むこと、貴人に会うことは吉。その年は実る。その年に疫病はあるが、戦はない。頼みごとと逃亡者の追跡は得られない。漁や狩りは獲物が来ても得られない。旅に出ても得るものがない。
解説
関連する章句
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史記 亀策列伝盗の来たるを聞けば来たる。官を徙し官に居り家室に居るは吉ならず。歳は悪し。民の疾疫は死無し。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは吉ならず。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽る。吉ならず。命じて呈兆首仰足開外高内下と曰ふ。以て病を占ふに、死せず、外の祟り有り。繋がるる者は出づれども、憂ひ有り。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは、相見れども会はず。行くは行く。来たるは言を聞きて来たらず。盗を撃てば勝つ。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙し官に居り家室に居り貴人に見ゆるは吉ならず。歳は中なり。民は疾疫し兵有り。請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。盗を聞けば盗に遇ふ。雨ふらんとして雨ふらず。霽る。凶なり。命じて首仰足肣身折内外相応と曰ふ。以て病を占ふに、病甚だしけれども死せず。繋がるる者は久しくして出でず。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ漁猟するは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つは用ふる有りて勝つ。盗の来たるを聞けば来たる。官を徙すも徙さず。官に居り家室に居るは吉ならず。歳は孰せず。民は疾疫す。歳中なり。兵有れども至らず。貴人に見ゆるは喜ぶ。請謁し亡人を追ふは得ず。盗に遇ふは凶なり。命じて内格外垂と曰ふ。行く者は行かず。来たる者は来たらず。病者は死す。繋がるる者は出でず。財物を求むるは得ず。人に見えんとするも見えず。大吉なり。命じて横吉内外相応自橋楡仰上柱足肣と曰ふ。以て病を占ふに、病甚だしけれども死せず。繋がること久しけれども、罪に抵らず。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。官に居り家室に居り貴人に見ゆるは吉。官を徙すも徙さず。歳は大いには孰せず。民は疾疫し兵有り。兵有れども会はず。行きて盗に遇ふ。言を聞くも見ず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽る。大吉なり。命じて頭仰足肣内外自垂と曰ふ。憂病を卜するに、甚だしけれども死せず。官に居るは居るを得ず。行く者は行く。来たる者は来たらず。財物を求むるは得ず。人を求むるは得ず。吉なり。命じて横吉下有柱と曰ふ。来たる者を卜するに来たる。卜日に即し至らずんば、未だ来たらず。
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史記 亀策列伝行きて盗に遇はず。雨ふらんとして霽れず霽れず。小吉なり。命じて横吉下有柱と曰ふ。以て病を占ふに、病甚だしけれども環(すみや)かに瘳ゆる有りて死無し。繋がるる者は出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行くも来たるも来たらず。盗を撃つも合はず。盗の来たるを聞けば来たる。官を徙し官に居るは吉なれども久しからず。家室に居るは吉ならず。歳は孰せず。民は疾疫毋し。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは吉。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽る。小吉なり。命じて載所と曰ふ。以て病を占ふに、環かに瘳ゆる有りて死無し。繋がるる者は出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ請謁し亡人を追ひ漁猟するは得。行く者は行く。来たる者は来たる。盗を撃つは相見れども相合はず。盗の来たるを聞けば来たる。官を徙せば徙る。家室に居るは憂ふ。貴人に見ゆるは吉。歳は孰す。民は疾疫毋し。歳中兵毋し。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽る。吉なり。命じて根格と曰ふ。以て病者を占ふに、死せず。繋がるること久しけれども傷む毋し。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つは、盗行けども合はず。盗を聞くも来たらず。官を徙すも徙さず。家室に居るは吉。歳稼は中なり。民の疾疫は死無し。貴人に見ゆるは見ゆるを得ず。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。吉ならず。命じて首仰足肣外高内下と曰ふ。卜するに憂ひ有れども、傷む無し。行く者は来たらず。病久しくして死す。財物を求むるは得ず。貴人に見ゆる者は吉。命じて外高内下と曰ふ。病を卜するに死せず、祟り有り。市買は得ず。官に居り家室に居るは吉ならず。行く者は行かず。来たる者は来たらず。繋がるる者は久しけれども傷む毋し。吉なり。命じて頭見足発有内外相応と曰ふ。以て病者を占ふに、起く。繋がるる者は出づ。行く者は行く。来たる者は来たる。財物を求むるは得。吉なり。命じて呈兆首仰足開と曰ふ。以て病を占ふに、病甚だしくして死す。繋がるる者は出づれども、憂ひ有り。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つも合はず。
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史記 亀策列伝漁猟は得ること少なし。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。吉ならず。命じて呈兆首仰足開と曰ふ。以て病を占ふに、病甐(はなは)だしくして死す。繋囚は出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは得ず。行く者は行く。来たる者は来たる。盗を撃つも盗を見ず。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙せば徙る。官に居るは久しからず。家室に居るは吉ならず。歳稼は孰せず。民の疾疫は有れども少なし。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは、見えずんば吉。請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行きて盗に遇ふ。雨ふらんとして雨ふらず。霽れは小吉なり。命じて首仰足肣と曰ふ。以て病を占ふに、死せず。繋がるる者は久しけれども、傷む毋し。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは得ず。行く者は行かず。盗を撃つは行かず。来たる者は来たる。盗の来たるを聞く。官を徙すも言を聞きて徙さず。家室に居るは吉ならず。歳稼は孰せず。民の疾疫は少なし。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは見ゆるを得。請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行きて盗に遇ふ。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。吉なり。命じて首仰足開有内と曰ふ。以て病者を占ふに、死す。繋がるる者は出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは得ず。行く者は行く。来たる者は来たる。盗を撃つに行くも盗を見ず。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙せば徙る。官に居るは久しからず。家室に居るは吉ならず。歳は孰す。民の疾疫は有れども少なし。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは吉ならず。請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行きて盗に遇はず。雨ふらんとするも霽る。霽るるは小吉、霽れざるは吉。命じて横吉内外自橋と曰ふ。以て病を占ふに、卜日に瘳ゆる毋くんば死す。繋がるる者は罪毋くして出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは得。行く者は行く。来たる者は来たる。盗を撃つは合交して等し。盗の来たるを聞けば来たる。官を徙せば徙る。家室に居るは吉。歳は孰す。民の疫は疾無し。歳中兵無し。貴人に見え請謁し亡人を追ひ漁猟するは得。行きて盗に遇ふ。雨ふらんとするも霽る。雨霽れば大吉。命じて横吉内外自吉と曰ふ。以て病を占ふに、病者は死す。繋がるるは出でず。
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史記 亀策列伝室家に居りて吉なるか吉ならざるかを卜す。吉ならば、呈兆にして身正しく、若しくは横吉にして安し。吉ならずんば、身節折れ、首仰ぎ足開く。歳中の禾稼孰するか孰せざるかを卜す。孰せんには、首仰ぎ足開き、内外自ら橋り外自ら垂る。孰せずんば、足肣まり首仰ぎて外有り。歳中民疫するか疫せざるかを卜す。疫せんには、首仰ぎ足肣まり、身節に彊外有り。疫せずんば、身正しく首仰ぎ足開く。歳中兵有るか兵無きかを卜す。兵無くんば、呈兆若しくは横吉にして安し。兵有らんには、首仰ぎ足開き、身外彊の情を作す。貴人に見えて吉なるか吉ならざるかを卜す。吉ならば、足開き首仰ぎ、身正しく、内自ら橋る。吉ならずんば、首仰ぎ、身節折れ、足肣まりて外有り、漁無きが若し。人に請謁して得るか得ざるかを卜す。得んには、首仰ぎ足開き、内自ら橋る。得ずんば、首仰ぎ足肣まりて外有り。亡人を追ひて当に得べきか得ざるかを卜す。得んには、首仰ぎ足肣まり、内外相応ず。得ずんば、首仰ぎ足開き、若しくは横吉にして安し。漁猟して得るか得ざるかを卜す。得んには、首仰ぎ足開き、内外相応ず。得ずんば、足肣まり首仰ぎ、若しくは横吉にして安し。行きて盗に遇ふか遇はざるかを卜す。遇はんには、首仰ぎ足開き、身節折れ、外高く内下る。遇はずんば、呈兆なり。天雨ふるか雨ふらざるかを卜す。雨ふらんには、首仰ぎて外有り、外高く内下る。雨ふらずんば、首仰ぎ足開き、若しくは横吉にして安し。天雨霽るるか霽れざるかを卜す。霽れんには、呈兆にして足開き首仰ぐ。霽れずんば、横吉なり。命じて横吉安と曰ふ。以て病を占ふに、病甚だしき者は一日死せず。甚だしからざる者は卜日に瘳え、死せず。繋がるる者は重罪ならば出でず、軽罪ならば環(すみや)かに出づ。一日を過ぎて出でずんば、久しくとも傷む毋し。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは、一日にして環かに得。一日を過ぐれば得ず。行く者は行かず。来たる者は環かに至る。食時を過ぎて至らずんば、来たらず。盗を撃つは行かず、行くも遇はず。盗を聞くも来たらず。官を徙すも徙さず。官に居り家室に居るは皆吉なり。歳稼は孰せず。民の疾疫は疾無し。歳中兵無し。人に見えんとして行くは、行かず、喜ばず。人に請謁するは、行かず得ず。
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史記 亀策列伝病者を卜するに、一日を過ぎて瘳ゆる毋くんば死す。行く者は行かず。財物を求むるは得ず。繋がるる者は出づ。命じて横吉内外自挙と曰ふ。以て病者を占ふに、久しけれども死せず。繋がるる者は久しくして出でず。財物を求むるは得れども少なし。行く者は行かず。来たる者は来たらず。貴人に見ゆるは見ゆ。吉なり。命じて内高外下疾軽足発と曰ふ。財物を求むるは得ず。行く者は行く。病者は瘳ゆる有り。繋がるる者は出でず。来たる者は来たる。貴人に見ゆるも見えず。吉なり。命じて外格と曰ふ。財物を求むるは得ず。行く者は行かず。来たる者は来たらず。繋がるる者は出でず。吉ならず。病者は死す。財物を求むるは得ず。貴人に見ゆるは見ゆ。吉なり。命じて内自挙外来正足発と曰ふ。行く者は行く。来たる者は来たる。財物を求むるは得。病者は久しけれども死せず。繋がるる者は出でず。貴人に見ゆるは見ゆ。吉なり。此れ横吉上柱外内自挙足肣なり。以て卜するに求むる有れば得。病は死せず。繋がるる者は傷む毋きも、未だ出でず。行くは行かず。来たるは来たらず。人に見えんとするも見えず。百事尽く吉なり。此れ横吉上柱外内自挙柱足以作なり。以て卜するに求むる有れば得。病は死せんとするも環かに起く。繋留せらるるも傷む毋く、環かに出づ。行くは行かず。来たるは来たらず。人に見えんとするも見えず。百事吉なり。以て兵を挙ぐ可し。此れ挺詐有外なり。以て卜するに求むる有れども得ず。病は死せず、数々起く。繋がるれば禍罪あり。言を聞くも傷む毋し。行くは行かず。来たるは来たらず。此れ挺詐有内なり。以て卜するに求むる有れども得ず。病は死せず、数々起く。繋留せらるれば禍罪あれども傷む無くして出づ。行くは行かず。来たる者は来たらず。人に見えんとするも見えず。此れ挺詐内外自挙なり。以て卜するに求むる有れば得。病は死せず。繋がるるも罪毋し。行くは行く。来たるは来たる。田・賈市・漁猟は尽く喜ぶ。此れ狐狢なり。以て卜するに求むる有れども得ず。病は死し、起き難し。繋留せらるるも罪毋けれども出で難し。宅に居る可し。婦を娶り女を嫁す可し。行くは行かず。来たるは来たらず。人に見えんとするも見えず。憂ひ有るも憂へず。此れ狐徹なり。以て卜するに求むる有れども得ず。病者は死す。繋留せらるれば罪に抵る有り。
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史記 亀策列伝亡人を追ひ漁猟するは得ず。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。命じて呈兆と曰ふ。病者は死せず。繋がるる者は出づ。行く者は行く。来たる者は来たる。市買は得。亡人を追ふは得、一日を過ぐれば得ず。行く者を問ふに到らず。命じて柱徹と曰ふ。病を卜するに死せず。繋がるる者は出づ。行く者は行く。来たる者は来たる。市買は得ず。憂ふる者は憂ふる毋し。亡人を追ふは得ず。命じて首仰足肣有内無外と曰ふ。病を占ふに、病甚だしくして死せず。繋がるる者は解かる。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは得ず。行く者は言を聞きて行かず。来たる者は来たらず。盗を聞くも来たらず。言を聞くも至らず。官を徒(うつ)すも言を聞きて徙さず。官に居りては憂ひ有り。家に居りては災ひ多し。歳稼は中孰す。民の疾疫は病多し。歳中兵有り、言を聞くも開かず。貴人に見ゆるは吉。請謁は行かず、行くも善言を得ず。亡人を追ふは得ず。漁猟は得ず。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらざること甚だし。霽れんとして霽れず。故に其の莫の字は皆首備と為す。之を問ふに曰く、備なる者は仰なりと。故に定めて以て仰と為す。此れ私記なり。命じて首仰足肣有内無外と曰ふ。病を占ふに、病甚だしくして死せず。繋がるる者は出でず。財を求め臣妾を買ふは得ず。行く者は行かず。来たる者は来たらず。盗を撃つも見ず。盗の来たるを聞けば、内自ら驚くも、来たらず。官を徙すも徙さず。官に居り家室に居るは吉。歳稼は孰せず。民の疾疫は病甚だしき有り。歳中兵無し。貴人に見ゆるは吉。請謁し亡人を追ふは得ず。財物を亡ふも、財物は出でて得。漁猟は得ず。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。凶なり。命じて呈兆首仰足肣と曰ふ。以て病を占ふに、死せず。繋がるる者は未だ出でず。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つも相見ず。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙すも徙さず。官に居ること久しければ憂ひ多し。家室に居るは吉ならず。歳稼は孰せず。民は病疫す。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは吉ならず。請謁は得ず。
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