潜夫論 / 敘錄
詩稱吉夢,書傳亦多,觀察行事,古驗不虛。福從善來,禍由德痡,吉凶之應,與行相須,故敘《夢列》第二十八。論難橫發,令道不通,後進疑惑,不知所從。自昔庚子,而有責雲,予豈好辯,將以明真,故敘《釋難》第二十九。朋友之際,義存六紀,攝以威儀,講習王道。善其久要,貴賤不改,今民遷久,莫之能奉,故敘《交際》第三十。君有美稱,臣有令名,二人同心,所願乃成。寶權神術,勾示下情,治勢一定,終莫能傾,故敘《明忠》第三十一。人天情通,氣感相和,善惡相征,異端變化。聖人運之,若禦舟車,作民精神,莫能含嘉,故敘《本訓》第三十二。明王統治,莫大身化,道德為本,仁義為佐。思心順政,責民務廣,四海治焉,何有消長,故敘《德化》第三十三。
新字:詩称吉夢,書伝亦多,観察行事,古験不虚。福従善来,禍由徳痡,吉凶之応,与行相須,故敘《夢列》第二十八。論難横発,令道不通,後進疑惑,不知所従。自昔庚子,而有責雲,予豈好弁,将以明真,故敘《釈難》第二十九。朋友之際,義存六紀,摂以威儀,講習王道。善其久要,貴賤不改,今民遷久,莫之能奉,故敘《交際》第三十。君有美称,臣有令名,二人同心,所願乃成。宝権神術,勾示下情,治勢一定,終莫能傾,故敘《明忠》第三十一。人天情通,気感相和,善悪相征,異端変化。聖人運之,若禦舟車,作民精神,莫能含嘉,故敘《本訓》第三十二。明王統治,莫大身化,道徳為本,仁義為佐。思心順政,責民務広,四海治焉,何有消長,故敘《徳化》第三十三。
書き下し
詩は吉夢を称し、書伝にも亦た多し、行事を観察するに、古験は虚しからず。福は善より来たり、禍は徳の痡むに由る、吉凶の応は、行いと相い須つ、故に《夢列》第二十八を叙す。論難横しまに発し、道をして通ぜざらしめ、後進疑惑して、従う所を知らず。昔の庚子よりして、責むること云う有り、予豈に弁を好まんや、将に以て真を明らかにせんとす、故に《釈難》第二十九を叙す。朋友の際は、義は六紀に存し、摂するに威儀を以てし、王道を講習す。其の久要を善くし、貴賤改めず、今民の遷ること久しく、之を奉ずる能う莫し、故に《交際》第三十を叙す。君に美称有り、臣に令名有り、二人心を同じくすれば、願う所乃ち成る。権を宝とし術を神にし、下情を勾示す、治勢一たび定まれば、終に能く傾くる莫し、故に《明忠》第三十一を叙す。人天は情通じ、気感じて相い和し、善悪相い征し、異端変化す。聖人之を運らすこと、舟車を禦するが若し、民の精神を作し、含嘉する能う莫し、故に《本訓》第三十二を叙す。明王の統治は、身化より大なるは莫し、道徳を本と為し、仁義を佐と為す。思心政に順い、民を責むること務めて広し、四海治まれば、何ぞ消長有らん、故に《徳化》第三十三を叙す。
現代語訳
『詩』は吉い夢を称え、書物や伝えにも多く見え、事の行いを観察すると、古い験しは虚しくありません。福は善から来て、禍は徳が損なわれることによる。吉凶の応じ方は行いと相まって決まります。そこで《夢列》を第二十八に叙しました。論難が勝手に起こり、道を通じなくさせ、後進は疑い迷って従うところを知りません。昔の庚子のころから非難する声があるとのことですが、私がどうして弁論を好みましょう。真実を明らかにしようとするのです。そこで《釈難》を第二十九に叙しました。友人の間柄は、義が六紀にあり、威儀で身を引き締めて、王道を学び習います。長い約束を大切にし、貴賤が変わっても改めません。いま民が移り変わって久しく、これを奉じ行える者はいません。そこで《交際》を第三十に叙しました。君主に美称があり、臣下に良い名があり、二人が心を同じくすれば、願うところが成ります。権を宝とし術を神として、下の事情を示し伝えれば、統治の勢いが一度定まれば、ついに傾けることはできません。そこで《明忠》を第三十一に叙しました。人と天は情が通じ、気が感じて互いに和し、善悪が互いに応じ、異なる端が変化します。聖人がこれを運らすさまは、舟や車を御するようで、民の精神を奮い立たせることはできても、包み込んで良しとすることはできません。そこで《本訓》を第三十二に叙しました。明王の統治は、自ら身をもって感化することより大きなものはなく、道徳を本とし、仁義を補佐とします。思いと心が政に従い、民に求めることが広くなれば、四海が治まり、どうして盛衰がありましょう。そこで《徳化》を第三十三に叙しました。
解説
この章句が説くこと
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