潜夫論 / 敘錄
世不識論,以士卒化,弗問誌行,官爵是紀。不義富貴,仲尼所恥,傷俗陵遲,遂遠聖述,故敘《論榮》第四。惟賢所苦,察妒所患,皆嫉過己,以為深怨。或因類,或空造端,痛君不察,而信讒言,故敘《賢難》第五。原明所起,述暗所生,距諫所敗,禍亂所成。當塗之人,成欲專君,壅蔽賢士,以擅主權,故敘《明暗》第六。上覽先王,所以致太平,考績黜陟,著在五經。罰賞之實,不以虛名,明豫德音,焉問揚庭,故敘《考績》第七。人君選士,鹹求賢能,君司貢薦,競進下材。憎是掊克,何官能治,買藥得雁,難以為醫,故敘《思賢》第八。原本天人,參連相因,致和平機,述在於君。奉法選賢,國自我身,奸門竊位,將誰督察,故敘《本政》第九。
新字:世不識論,以士卒化,弗問誌行,官爵是紀。不義富貴,仲尼所恥,傷俗陵遅,遂遠聖述,故敘《論栄》第四。惟賢所苦,察妬所患,皆嫉過己,以為深怨。或因類,或空造端,痛君不察,而信讒言,故敘《賢難》第五。原明所起,述暗所生,距諫所敗,禍乱所成。当塗之人,成欲専君,壅蔽賢士,以擅主権,故敘《明暗》第六。上覧先王,所以致太平,考績黜陟,著在五経。罰賞之実,不以虚名,明予徳音,焉問揚庭,故敘《考績》第七。人君選士,鹹求賢能,君司貢薦,競進下材。憎是掊克,何官能治,買薬得雁,難以為医,故敘《思賢》第八。原本天人,参連相因,致和平機,述在於君。奉法選賢,国自我身,奸門窃位,将誰督察,故敘《本政》第九。
書き下し
世は論を識らず、士卒を以て化し、志行を問わず、官爵に是れ紀す。不義の富貴は、仲尼の恥ずる所、俗の陵遅を傷み、遂に聖述に遠ざかる、故に《論栄》第四を叙す。惟れ賢の苦しむ所、察妒の患うる所は、皆己に過ぐるを嫉み、以て深怨と為すなり。或いは類に因り、或いは空しく端を造り、君の察せずして、讒言を信ずるを痛む、故に《賢難》第五を叙す。明の起こる所を原ね、暗の生ずる所を述べ、諫を距ぐ敗るる所、禍乱の成る所なり。当塗の人は、成して君を専らにせんと欲し、賢士を壅蔽し、以て主権を擅にす、故に《明暗》第六を叙す。上のかた先王の、太平を致す所以を覧るに、考績黜陟は、五経に著在す。罰賞の実は、虚名を以てせず、明らかに徳音を豫にし、焉んぞ揚庭を問わん、故に《考績》第七を叙す。人君士を選ぶに、咸な賢能を求むるも、君の貢薦を司るや、競いて下材を進む。憎むに是れ掊克、何の官か能く治めん、薬を買いて雁を得ば、以て医と為し難し、故に《思賢》第八を叙す。本を天人に原ね、参連して相因り、和平の機を致すは、述べて君に在り。法を奉じ賢を選び、国は我が身よりす、奸門位を窃めば、将た誰か督察せん、故に《本政》第九を叙す。
現代語訳
世の人は論じる力を知らず、兵卒のような扱いで人を感化しようとし、志や行いを問わず、官爵だけで人を記します。不義による富貴は孔子の恥とするところで、世の風俗が衰えるのを傷み、ついに聖人の述べた道から遠ざかります。そこで《論栄》を第四に叙しました。賢者が苦しむこと、人の察知や嫉妬が患うことは、みな自分を超える者をねたみ、深い怨みとするからです。類をもって因縁をつけたり、わけもなく言いがかりを作ったりして、君主が見抜かず讒言を信じることを痛みます。そこで《賢難》を第五に叙しました。明の起こるところを探り、暗の生じるところを述べます。諫めを拒むことで敗れ、禍乱が成る原因です。権力の座にある者は、君主を独占しようと望み、賢士を覆い隠して主権を自分のものとします。そこで《明暗》を第六に叙しました。上は先王が太平を致した理由を見ると、成績評価と昇降は五経に明らかです。賞罰の実は虚名によらず、徳ある言葉を明らかに先んじて示すのに、どうして宮廷での名声を問いましょう。そこで《考績》を第七に叙しました。君主が士を選ぶときはみな賢能を求めるのに、推薦を司る者は競って下材を進めます。人を苛酷に絞り取る者を憎むなら、どの官が治められましょう。薬を買って雁を得ては、医者とはいえません。そこで《思賢》を第八に叙しました。本を天と人に探り、互いにつながり因り合って、和平のきっかけを致すことは、君主にかかっています。法を守り賢者を選ぶことで、国は我が身から整います。奸臣の一門が地位を盗んだなら、誰が督察できるのでしょうか。そこで《本政》を第九に叙しました。
解説
この章句が説くこと
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