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李衛公問対 / 卷上

太宗曰:「教閱之法,信不可忽。」靖曰:

新字:太宗曰:「教閲之法,信不可忽。」靖曰:

書き下し

太宗曰く、「教閲の法は、信に忽(ゆるがせ)にすべからず。」靖曰く、

現代語訳

(その言葉を聞いて)太宗が言った。「訓練の法は、まことにおろそかにしてはならない。」李靖が言った。

解説

李靖が諸葛亮の言葉を引いて訓練の大切さを説いたのを受け、太宗は、教閲の法はまことにおろそかにしてはならないと深くうなずく。短い一節だが、本書全体を貫く主題の一つがここに凝縮されている。奇正や虚実といった変化の妙も、日頃の訓練によって兵が法を身につけていてこそ使えるのであり、訓練を欠いた軍では将がどれほど優れていても力を発揮できないという考えである。本書は唐の太宗と李靖の問答の形をとるが、後世の仮託とする説も有力で、いずれにせよ編者が訓練を重く見ていたことはうかがえる。組織でも、戦略や施策の議論に比べて教育や研修は後回しにされやすい。だが実行の質は日々の教え方で決まる。

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