礼記 / 明堂位
魯公之廟,文世室也。武公之廟,武世室也。 米廩,有虞氏之庠也;序,夏后氏之序也;瞽宗,殷學也;頖宮,周學也。 崇鼎,貫鼎,大璜,封父龜,天子之器也。 越棘,大弓,天子之戎器也。
新字:魯公之廟,文世室也。武公之廟,武世室也。 米廩,有虞氏之庠也;序,夏后氏之序也;瞽宗,殷学也;頖宮,周学也。 崇鼎,貫鼎,大璜,封父亀,天子之器也。 越棘,大弓,天子之戎器也。
書き下し
魯公の廟は、文世室なり。武公の廟は、武世室なり。 米廩(べいりん)は、有虞氏の庠(しょう)なり。序は、夏后氏の序なり。瞽宗(こそう)は、殷の学なり。頖宮(はんきゅう)は、周の学なり。 崇鼎・貫鼎・大璜(たいこう)・封父の亀は、天子の器なり。 越棘(えつきょく)・大弓は、天子の戎器なり。
現代語訳
魯公(伯禽)の廟は、文王の世室(永く毀たれない廟)にならったものであり、武公の廟は、武王の世室にならったものである。 米廩(米倉の名を持つ学校)は有虞氏の庠(学校)である。序は夏后氏の学校である。瞽宗は殷の学校である。頖宮は周の学校である。 崇鼎(崇国の鼎)、貫鼎(貫国の鼎)、大璜(半円形の大きな玉)、封父(古の国名)の亀は、天子の宝器である。 越の国の戟と大弓は、天子の武器である。
解説
魯の世室、四代の学校、そして魯に伝わった天子の宝器と武器を挙げる段である。世室とは、代が遠くなっても取り壊さずに永く祀り続ける廟のことで、周では文王と武王の廟がそれにあたる。魯は始祖の伯禽と武公の廟を、この文武の世室になぞらえた。学校の名としては、有虞氏の米廩、夏の序、殷の瞽宗、周の頖宮が挙げられ、王制篇にも四代の学の名が見える。瞽宗は楽師を祀る所で、学校と礼楽が深く結びついていたことを示している。頖宮は諸侯の学校とされ、詩経魯頌には「泮宮」を詠んだ泮水の詩がある。崇鼎や大璜、封父の亀は、征服した国や古い国から伝わった宝物で、それを保有することが王朝の正統性を示した。国の宝として何を大切に受け継ぐかは、その共同体が何を誇りとしているかを映し出す。学校を重んじた姿勢は、今も変わらぬ国づくりの基本である。
この章句が説くこと
礼記明堂位学校宝器世室
関連する章句
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礼記・明堂位大廟は、天子の明堂なり。庫門は、天子の皋門(こうもん)なり。雉門は、天子の応門なり。木鐸を朝に振るうは、天子の政なり。 山節藻梲(さんせつそうせつ)、復廟重檐(ふくびょうちょうえん)、刮楹達郷(かつえいたつきょう)、反坫出尊(はんてんしゅつそん)、崇坫康圭(すうてんこうけい)、疏屏は、天子の廟飾なり。 鸞車は、有虞氏の路なり。鉤車は、夏后氏の路なり。大路は、殷の路なり。乗路は、周の路なり。
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礼記・明堂位夏后氏の鼓は、足。殷は楹鼓(えいこ)、周は県鼓(けんこ)。 垂(すい)の和鐘、叔の離磬(りけい)、女媧(じょか)の笙簧(しょうこう)。夏后氏の竜簨虡(りゅうじゅんきょ)、殷の崇牙、周の璧翣(へきそう)。有虞氏の両敦(りょうたい)、夏后氏の四連、殷の六瑚(ろくこ)、周の八簋(はっき)。
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礼記・明堂位是を以て魯の君は、孟春に大路に乗り、弧韣(こどく)を載す。旗は十有二旒、日月の章あり。帝を郊に祀り、配するに后稷を以てす。天子の礼なり。季夏六月、禘の礼を以て周公を大廟に祀る。牲は白牡を用い、尊は犠象・山罍(さんらい)を用い、鬱尊は黄目を用い、灌は玉瓚(ぎょくさん)・大圭を用い、薦は玉豆・雕篹(ちょうさん)を用い、爵は玉琖(ぎょくさん)を用い、仍(よ)りて雕し、加うるに璧散・璧角を以てす。俎は梡嶡(かんけつ)を用う。升りて《清廟》を歌い、下に《象》を管す。朱干玉戚、冕して《大武》を舞い、皮弁素積、裼(せき)して《大夏》を舞う。《昧》は、東夷の楽なり。《任》は、南蛮の楽なり。夷蛮の楽を大廟に納るるは、魯を天下に広むるを言うなり。
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