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礼記 / 明堂位

大廟,天子明堂。庫門,天子皋門。雉門,天子應門。振木鐸於朝,天子之政也。 山節藻梲,復廟重檐,刮楹達鄉,反坫出尊,崇坫康圭,疏屏;天子之廟飾也。 鸞車,有虞氏之路也。鉤車,夏后氏之路也。大路,殷路也。乘路,周路也。

新字:大廟,天子明堂。庫門,天子皋門。雉門,天子応門。振木鐸於朝,天子之政也。 山節藻梲,復廟重檐,刮楹達郷,反坫出尊,崇坫康圭,疏屏;天子之廟飾也。 鸞車,有虞氏之路也。鉤車,夏后氏之路也。大路,殷路也。乗路,周路也。

書き下し

大廟は、天子の明堂なり。庫門は、天子の皋門(こうもん)なり。雉門は、天子の応門なり。木鐸を朝に振るうは、天子の政なり。 山節藻梲(さんせつそうせつ)、復廟重檐(ふくびょうちょうえん)、刮楹達郷(かつえいたつきょう)、反坫出尊(はんてんしゅつそん)、崇坫康圭(すうてんこうけい)、疏屏は、天子の廟飾なり。 鸞車は、有虞氏の路なり。鉤車は、夏后氏の路なり。大路は、殷の路なり。乗路は、周の路なり。

現代語訳

魯の大廟(周公の廟)は、天子の明堂にあたる。魯の庫門は、天子の皋門(宮城の最も外側の門)にあたる。魯の雉門は、天子の応門(正殿の前の門)にあたる。朝廷で木鐸(木の舌の鈴)を振って命令を告げ知らせるのは、天子の政のやり方である。 柱の上の枡形に山を彫り、梁の上の短い柱に藻を描き、廟を二重屋根にして軒を重ね、柱を削り磨いて窓を向かい合わせに開け、杯を返し置く坫を設けて酒樽をその外に出し、圭を置く高い坫を設け、透かし彫りの屏を立てる。これらは天子の廟の飾りである。 鸞車(鈴を付けた車)は、有虞氏の車である。鉤車(曲がった轅の車)は、夏后氏の車である。大路は殷の車である。乗路は周の車である。

解説

魯の宮廟や門の制度が天子のものに相当することを述べ、ついで天子の廟の飾り、四代の車の名を挙げる段である。ここから明堂位篇の後半は、有虞氏・夏后氏・殷・周の四代の器物や制度を並べ、魯がそれらをすべて兼ね用いたと述べる一覧になっていく。山を彫った枡形と藻を描いた短柱については、論語公冶長篇で孔子が、大夫の臧文仲が「山節藻梲」を施したことを「何如ぞ其れ知ならんや」と批判している。本来天子の廟の飾りであるものを大夫が用いたことを咎めたのである。木鐸は政令を告げるときに振る鈴で、論語八佾篇には、天が孔子を木鐸にしようとしているという儀の封人の言葉が見える。建物の飾りや門の名にまで身分の等級が表されていたことがわかる。見た目の格式が何を意味しているのかを知ることは、形式を正しく扱う第一歩である。

この章句が説くこと

礼記明堂位廟木鐸四代

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