礼記 / 月令
是月也,命大史釁龜、筴,占兆,審卦吉凶,是察阿黨,則罪無有掩蔽。 是月也,天子始裘。 命有司曰:「天氣上騰,地氣下降,天地不通,閉塞而成冬。」命百官謹蓋藏。命司徒循行積聚,無有不斂。坏城郭,戒門閭,脩鍵閉,慎管籥,固封疆,備邊竟,完要塞,謹關梁,塞徯徑。
新字:是月也,命大史釁亀、筴,占兆,審卦吉凶,是察阿党,則罪無有掩蔽。 是月也,天子始裘。 命有司曰:「天気上騰,地気下降,天地不通,閉塞而成冬。」命百官謹蓋蔵。命司徒循行積聚,無有不斂。坏城郭,戒門閭,脩鍵閉,慎管籥,固封疆,備辺竟,完要塞,謹関梁,塞徯径。
書き下し
是の月や、大史に命じて亀・筴(さく)に釁(きん)し、兆を占い、卦の吉凶を審らかにせしむ。是れ阿党(あとう)を察すれば、則ち罪掩蔽(えんぺい)する有る無し。 是の月や、天子始めて裘(きゅう)す。 有司に命じて曰く、「天気上騰し、地気下降し、天地通ぜず、閉塞して冬を成す」と。百官に命じて蓋蔵(がいぞう)を謹ましむ。司徒に命じて積聚を循行し、斂めざること有る無からしむ。城郭を坏(つちか)い、門閭を戒め、鍵閉(けんぺい)を脩め、管籥(かんやく)を慎み、封疆を固め、辺竟に備え、要塞を完くし、関梁を謹み、徯径(けいけい)を塞ぐ。
現代語訳
この月、大史に命じて、占いに用いる亀甲と筮竹にいけにえの血を塗って清めさせ、亀甲のひび割れの形を占い、易の卦の吉凶を詳しく調べさせる。この月には、獄を治める役人が私情でなれ合い、かばい合うことを調べあげ、罪が覆い隠されることのないようにする。 この月、天子ははじめて皮衣を着る。 役人に命じて言う。「天の気は上に昇り、地の気は下に降り、天と地の気が通じ合わず、ふさがって冬となる」。百官に命じて、物を覆いしまい込むことを念入りにさせる。司徒に命じて、蓄えを見回らせ、取り納めていないものがないようにさせる。城郭に土を盛り、村や里の門を警戒し、かんぬきや錠を修理し、鍵を大切に扱い、境界を固め、国境の備えをし、要所の砦を完全にし、関所や橋を厳しく見張り、小道をふさぐ。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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呂氏春秋・孟冬④是の月や、天子始めて裘す。有司に命じて曰く、「天氣上騰し、地氣下降し、天地通ぜず、閉じて冬を成せ。」百官に命じて、謹んで蓋藏せしむ。司徒に命じて、積聚を循行し、斂めざる有ること無からしむ。城郭を坿し、門閭を戒め、楗閉を修め、關籥を慎み、封璽を固くす。邊境に備え、要塞を全くし、關梁を謹み、蹊徑を塞ぐ。喪紀を飭え、衣裳を辧ち、棺槨の厚薄を審らかにし、丘壟に小大高卑薄厚の度、貴賤の等級を營る。
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礼記・月令天子は玄堂(げんどう)の左個に居り、玄路(げんろ)に乗り、鉄驪(てつり)に駕し、玄旂を載せ、黒衣を衣、玄玉を服ぶ。黍(きび)と彘(ぶた)とを食らう。其の器は閎(ひろ)くして以て奄(ふか)し。 是の月や、以て冬を立つ。立冬に先だつこと三日、太史之を天子に謁げて曰く、「某日立冬なり、盛徳は水に在り」と。天子乃ち斉す。立冬の日、天子親ら三公・九卿・大夫を帥いて以て冬を北郊に迎え、還り反りて、死事を賞し、孤寡を恤(あわ)れむ。
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礼記・月令冰(こおり)益々壮(さか)んにして、地始めて坼(さ)く。鶡旦(かつたん)鳴かず、虎始めて交わる。 天子は玄堂の大廟に居り、玄路(げんろ)に乗り、鉄驪(てつり)に駕し、玄旂(げんき)を載せ、黒衣を衣(き)、玄玉を服す。黍(きび)と彘(ぶた)とを食らい、其の器は閎(ひろ)くして以て奄(ふか)し。 死事を飭(ととの)う。有司に命じて曰く、「土事は作(おこ)すこと毋(な)かれ、慎みて蓋(おお)いを発(ひら)くこと毋かれ、室屋を発き及び大衆を起こすこと毋かれ、以て固くして閉ざせ。地気沮泄(そせつ)すれば、是れを天地の房を発くと謂い、諸蟄(しょちつ)は則ち死し、民は必ず疾疫あり、又随うに喪を以てす。之に命じて暢月(ちょうげつ)と曰う」と。
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『淮南子』時則訓孟冬の月、招搖は亥を指し、昏に危中し、旦に七星中す。其の位は北方、其の日は壬癸、盛德は水に在り、其の蟲は介、其の音は羽、律は應鐘に中たり、其の數は六、其の味は鹹、其の臭は腐、其の祀は井、祭には腎を先にす。水始めて冰り、地始めて凍り、雉大水に入りて蜃と為り、虹藏れて見えず。天子は黑衣を衣、玄驪に乘り、玄玉を服し、玄旗を建て、黍と彘とを食らい、八風の水を服し、松を爨き火を燧り、北宮の御女は黑色、黑采を衣、磬石を擊ち、其の兵は鎩、其の畜は彘、玄堂の左丢に朝し、以て冬令を出だす。有司に命じ、群禁を修め、外徙を禁じ、門閭を閉じ、大いに客を鹑らげ、罰刑を斷じ、當罪を殺し、上に阿り法を亂す者を誅せしむ。立冬の日、天子親ら三公九卿大夫を率いて以て歲を北郊に迎う。還りて、乃ち死事を賞し、孤寡を存す。是の月、太祝に命じ神位に禱祀し、龜策を占い、卦兆を審らかにし、以て吉凶を察せしむ。是に於いて天子始めて裘し、百官に命じて謹んで蓋藏せしめ、司徒に命じて積聚を行い、城郭を修め、門閭を警め、楗閉を修め、管籥を慎み、封璽を固くし、邊境を修め、要塞を完うし、蹊徑を絕ち、喪紀を飭え、棺槨衣衾の薄厚、丘壟の小大高痺を營むを審らかにし、貴賤卑尊をして各々等級有らしむ。是の月や、工師功を效し、祭器を陳ね、度程を案じ、堅致を上と為す。工事苦慢にして、淫巧を作為すれば、必ず其の罪を行う。是の月や、大いに飲蒸し、天子來年を天宗に祈り、大いに公社に禱祭し、畢わりて、先祖を饗す。農夫を勞い、以て之を休息せしむ。將率に命じて武を講じ、射御を肄い、力勁を角べしむ。乃ち水虞漁師に命じ、水泉池澤の賦を收め、或いは侵牟する毋からしむ。孟冬に春令を行えば、則ち凍閉密ならず、地氣發泄し、民に流亡多し。夏令を行えば、則ち暴風多く、方に冬にして寒からず、蟄蟲復た出づ。秋令を行えば、則ち雪霜時ならず、小兵時に起こり、土地侵削せらる。十月は司馬を官とし、其の樹は檀なり。
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礼記・月令天子は総章(そうしょう)の左个に居り、戎路(じゅうろ)に乗り、白駱(はくらく)に駕し、白旂を載せ、白衣を衣、白玉を服び、麻と犬とを食らい、其の器は廉(かど)ありて以て深し。 是の月や、以て秋を立つ。立秋に先だつこと三日、大史之を天子に謁げて曰く、「某日立秋なり、盛徳は金に在り」と。天子乃ち斉す。立秋の日、天子親ら三公・九卿・諸侯・大夫を帥いて以て秋を西郊に迎う。還り反りて、軍帥・武人を朝に賞す。天子乃ち将帥に命じて士を選び兵を厲(と)ぎ、桀俊を簡練し、有功に専任し、以て不義を征せしむ。暴慢を詰誅(きっちゅう)し、以て好悪を明らかにし、彼の遠方を順わしむ。是の月や、有司に命じて法制を脩め、囹圄を繕い、桎梏を具え、姦を禁止し、罪邪を慎み、搏執(はくしつ)に務めしむ。理に命じて傷を瞻(み)、創を察し、折を視、断を審らかにし、獄訟を決するに、必ず端平ならしむ。有罪を戮し、刑を断ずるを厳にす。天地始めて粛(しゅく)す、以て贏(えい)すべからず。是の月や、農乃ち穀を登らせ、天子新を嘗み、先ず寝廟に薦む。百官に命じて始めて収斂し、隄坊(ていぼう)を完くし、壅塞(ようそく)を謹み、以て水潦に備えしむ。宮室を脩め、牆垣(しょうえん)を坏(つちか)い、城郭を補う。是の月や、以て諸侯を封じ、大官を立つること毋かれ。以て地を割き、大使を行い、大幣を出だすこと毋かれ。
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礼記・月令孟冬に春の令を行えば、則ち凍閉密ならず、地気上泄し、民多く流亡す。夏の令を行えば、則ち国に暴風多く、方(まさ)に冬にして寒からず、蟄虫復た出づ。秋の令を行えば、則ち雪霜時ならず、小兵時に起こり、土地侵削せらる。 仲冬の月、日は斗(と)に在り、昏に東壁中し、旦に軫(しん)中す。其の日は壬癸。其の帝は顓頊、其の神は玄冥。其の虫は介。其の音は羽、律は黄鍾に中る。其の数は六。其の味は鹹、其の臭は朽。其の祀りは行、祭るに腎を先にす。
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