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礼記 / 曲礼上

侍飲於長者,酒進則起,拜受於尊所。長者辭,少者反席而飲。長者舉未釂,少者不敢飲。 長者賜,少者、賤者不敢辭。賜果於君前,其有核者懷其核。御食於君,君賜餘,器之溉者不寫,其餘皆寫。

新字:侍飲於長者,酒進則起,拝受於尊所。長者辞,少者反席而飲。長者舉未釂,少者不敢飲。 長者賜,少者、賤者不敢辞。賜果於君前,其有核者懐其核。御食於君,君賜余,器之溉者不写,其余皆写。

書き下し

長者に侍飲するに、酒進めば則ち起ち、尊所に拝して受く。長者辞すれば、少者は席に反りて飲む。長者挙げて未だ釂(つく)さざれば、少者は敢えて飲まず。 長者賜えば、少者・賤者は敢えて辞せず。果を君前に賜わるに、其の核(さね)有る者は其の核を懐(ふところ)にす。君に御食するに、君餘りを賜えば、器の溉(すす)ぐ者は写さず、其の余は皆写す。

現代語訳

年長者のお相伴で酒を飲むとき、酒が勧められたら立ち上がり、酒樽の置かれた所へ行って拝礼してから杯を受ける。年長者がそこまでしなくてよいと辞すれば、年少者は自分の席に戻って飲む。年長者が杯を挙げてまだ飲み干さないうちは、年少者は先に飲まない。 年長者が何かを下さるときは、年少者や身分の低い者は辞退しない。君の前で果物を賜ったときは、種のあるものはその種を懐に入れて持ち帰る。君の食事のお相伴をして、君が食べ残しを下さったとき、洗って使える器に盛られたものはそのまま食べ、それ以外の器のものはすべて自分の器に移し替えて食べる。

解説

年長者や君と飲食をともにするときの作法である。酒を勧められれば立ち、樽のある所まで行って拝して受けるのは、酒をいただくことを軽く扱わないためである。年長者が杯を飲み干す前に年少者が飲まないという規定は、先に飲むことが相手を差し置く振る舞いになるからで、宴席で目上の人が口をつけるのを待つ今の習慣にも通じる。年長者から賜り物があれば辞退しないのは、目上の好意を固辞すればかえって相手の面目をつぶすからである。鄭玄は、君の前で賜った果物の種を懐に入れるのは、尊者から賜った物を捨てるのをはばかるためだと注している。種一つでも粗末にしない慎みが、そのまま賜った人への敬意になるのである。食べ残しを賜ったとき、洗える器のものはそのまま食べ、そうでない器のものは移し替えるという区別も、君の器を汚さない配慮である。受け取り方一つに相手への敬意が表れるという点は、今の贈答や会食にもそのまま当てはまる。

この章句が説くこと

礼記酒礼長幼賜り物曲礼

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