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国語 / 晋語五

靡笄之役,韓獻子將斬人。郤獻子駕,將救之,至,則既斬之矣。郤獻子請以徇,其僕曰:「子不將救之乎?」獻子曰:「敢不分謗乎!」

新字:靡笄之役,韓献子将斬人。郤献子駕,将救之,至,則既斬之矣。郤献子請以徇,其僕曰:「子不将救之乎?」献子曰:「敢不分謗乎!」

書き下し

靡笄(びけい)の役、韓献子将に人を斬らんとす。郤献子駕して、将に之を救わんとす。至れば、則ち既に之を斬れり。郤献子以て徇(とな)えんことを請う。其の僕曰く、「子将に之を救わんとせざりしか」と。献子曰く、「敢えて謗りを分かたざらんや」と。

現代語訳

靡笄の戦い(鞌の戦い)で、韓献子(司馬の韓厥)が軍法に触れた者を斬ろうとした。郤献子(元帥の郤克)は車を駆って、その者を救おうとした。着いてみると、すでに斬られたあとであった。すると郤献子は、その屍を陣中に回して見せしめにするよう求めた。御者が言った。「あなたはその者を救おうとなさったのではありませんか。」献子は言った。「どうして謗りを分かち合わずにおられようか。」

解説

魯の成公二年(前589)、晋が斉と戦った鞌の戦い(靡笄の役)での一場面である。司馬の韓厥が軍法で人を斬ろうとしたが、韋昭注によれば、その罪は赦してもよいほどのものであった。元帥の郤克は助けようと急いだが間に合わなかった。すると郤克は一転して、その屍を陣中に回して見せしめにせよと命じた。救うつもりだったのではと怪しむ御者に、郤克は「謗りを分かたざらんや」と答える。処刑が行き過ぎだと非難されるなら、それを韓厥ひとりに負わせず、元帥の自分も同じ判断だったと示して、非難を半分引き受けるというのである。韋昭注は、このようにできたからこそ将帥の間に食い違いが生じなかったと評する。部下の判断に異論があっても、事がなされた以上は上に立つ者が責めを共に負う。それが組織の結束を保つ。

この章句が説くこと

国語晋語分謗責任将帥

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