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韓非子 / 說林上二十二

乃不伐也。楊子過於宋東之逆旅。

書き下し

乃ち伐らざるなり。楊子、宋の東の逆旅に過る。

現代語訳

(隰斯弥は)結局その木を伐らなかった。楊子(楊朱)が宋の東にある宿屋に立ち寄った。

解説

二つの話の継ぎ目にあたる短い単位です。前半は、隰斯弥が田成子の意向を察して自家の木を伐りかけ、やめさせたという話の結末で、言われていないことを察したと知られれば、大事を企む田成子に警戒される、だから木を残す方が安全だという判断でした。後半は、楊朱が宋の宿屋に泊まった話の書き出しです。その宿の主人には美しい妾と醜い妾がいて、醜い方が大事にされていた、という話が既存の章句に続き、次の単位の楊朱の教えにつながります。韓非は、相手の心を読む力よりも、読んだことをどう隠すかが身を守ると見ていました。知っていても知らないふりをする分別は、今の職場でも役立つことがあります。

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