韓非子 / 說林上二十二
隰子曰:「古者有諺曰:『知淵中之魚者不祥。』夫田子將有大事,而我示之知微,我必危矣。不伐樹,未有罪也;知人之所不言,其罪大矣。
新字:隰子曰:「古者有諺曰:『知淵中之魚者不祥。』夫田子将有大事,而我示之知微,我必危矣。不伐樹,未有罪也;知人之所不言,其罪大矣。
書き下し
夫の田子は將に大事有らんとす。而るに我之に微を知るを示せば、我必ず危うからん。...人の言わざる所を知るは、其の罪大なり。
現代語訳
あの田成子はまさに大事(クーデター)を起こそうとしている。それなのに私がその予兆を知っていることを示せば、私は必ず危険になる。他人が口にしない本心を知っているのは、その罪が大きいのだ。
解説
リーダーの「言わざる本音」を先読み(忖度)する部下の危険な立場を示します。部下(隰子)がリーダー(田成子)の本音(木が邪魔だ)を察し、行動(伐採)で示すことは、一見「気が利く」ように見えます。しかし、それは同時に「私はあなたの本心を見抜いている」というメッセージになり、リーダーに「こいつは危険だ」と警戒され、排除される(必ず危うからん)原因にもなります。
この章句が説くこと
忖度リーダーの内心心理的安全性先読みの危険性能ある鷹は爪を隠す
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