師導古典を学びたいすべての人に

韓非子 / 存韓第二

脩守備,戒强敵,有畜積,築城池以守固。今伐韓,未可一年而滅,拔一城而退,則權輕於天下,天下摧我兵矣。

新字:脩守備,戒強敵,有畜積,築城池以守固。今伐韓,未可一年而滅,抜一城而退,則権軽於天下,天下摧我兵矣。

書き下し

守備を脩め、強敵を戒め、畜積有り、城池を築きて以て守り固む。今韓を伐たば、未だ一年にして滅ぼすべからず、一城を抜きて退かば、則ち権天下に軽く、天下我が兵を摧かん。

現代語訳

(韓は)守りを整え、強敵に備え、蓄えを持ち、城と堀を築いて固く守っている。いま韓を討っても一年で滅ぼすことはできず、城を一つ落として引き揚げることになれば、秦の威信は天下に軽んじられ、天下は秦の兵をくじこうとするだろう。

解説

韓を攻めても短期間では落とせず、中途半端に城一つを取って退けば、秦の威信が傷つき諸侯に侮られると説く一節です。韓非は、韓が守りを固めていることを挙げ、攻略の費用と見返りが釣り合わないことを示して秦王を思いとどまらせようとしています。背景には、祖国韓を存続させたいという韓非の立場があり、秦の利益を説く形をとりながら韓を守る論法になっています。仕事でも、勝ち切れない戦いに手を出して中途半端に終わると、損失以上に信用や評判を失います。始める前に、やり切れるかどうか、途中でやめたら何を失うかを見積もる必要があります。

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる