関聖帝君覚世真経 / 第四段・能く持誦する有らば、凶を消し慶を聚む
戲侮吾言,斬首分形,有能持誦,消凶聚慶,求子得子,求壽得壽,富貴功名,皆能有成,凡有所祈,如意而獲,
新字:戯侮吾言,斬首分形,有能持誦,消凶聚慶,求子得子,求寿得寿,富貴功名,皆能有成,凡有所祈,如意而獲,
書き下し
吾が言を戯侮せば、首を斬り形を分かたん。能く持誦する有らば、凶を消し慶を聚めん。子を求むれば子を得、寿を求むれば寿を得、富貴功名、皆能く成ること有らん。凡そ祈る所有らば、意の如くにして獲ん。
現代語訳
わたしの言葉をふざけて侮る者は、首を斬り体を分けるであろう。よく唱え保つ者があれば、凶を消し慶びを集めるであろう。子を求めれば子を得、寿命を求めれば寿命を得、富も位も功名も、みな成し遂げることができるであろう。何であれ祈るところがあれば、思いのままに得られるであろう。
解説
この書でもっとも激しい句と、もっとも都合のよい句が並ぶ段です。前半の戯侮吾言、斬首分形は、関羽という武神の名を借りた書ならではの脅し文句で、そのまま今日の教訓として受け取るものではありません。後半は一転して、唱えれば子も寿命も富貴も思いのままだと約束します。恐れと願いの両方で人を動かそうとする、民間の勧善書の型がここに出ています。ここは批判して終わるより、なぜそう書かれたかを見るほうが実りがあります。文字を読めない人にも届かせるには、理屈ではなく恐れと願いに訴えるしかなかった、という事情です。この段だけを取り出すと祈願の書に見えますが、前の段までを読めば、得られる条件は善を行うことに限られています。
この章句が説くこと
持誦祈願脅し善書関帝
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